「うかい竹亭」   ★★★○  1999. 8






入店






嫁さんの実家のおかあさんが、ごちそうしてくれると言うので、会社を休んでのランチ。


場所は高尾山口。駅から送迎バスが運行されている。1時間で3本。


それぞれ、客室は区切られており、離れ形式となっている。 私たちが行ったところは、小さな池を囲むように個室が配置されて いる模様。結構2人づれが多い模様である。


11:30からの食事であるが、予想外に早く着き、11:00前には着いてしまった。 

待合室で30分ほど待つも、1杯のお茶も出してくれない。



ちょっと問題がないだろうか?


11:30ごろになると、食事前のお茶をいただくため、別室に移動。


抹茶である。

茶菓子はあんこが入った干菓子のようなもの。 しかし、かなり広いな。ここは。 あちこち移動していくが、あちこちに 鯉が泳いでいる小川が配置されている。


なんとお金がかかっていることだろうか?



お茶の後、食事場所を案内される。

さてお酒は竹酒を注文。

竹の筒に入って供される。氷に入った器に竹とコップなどが入っている。 1.5合で1500円。 雰囲気は満点だが、竹の香りはあまりしない。


使い回しでもしているのだろうか?


さて、和食など食べたことない私のことであるから、コメントがやや弱いが・・・・



前八寸
 

茗荷寿司

茗荷が甘酢漬けになっており、お寿司形式になっている。

色はやや知っている茗荷より色が赤い。食感がシャリシャリしている。 さっぱりといける。




とこぶし

何かに浸かっていたと思われる。 うまみはある。 貝殻に載っている。くにゃくにゃという歯ごたえ



葡萄豆

丹波黒の大きいのそう呼んでいるらしい。 甘い豆。 中は柔らかく、上品。皮も破れず、しわもよらず、きれいな出来である。

しかし、なぜ前菜で甘い物があるんだろう??



ハモ湯洗い

鰹だしの酢にハモが入っている。 汁がうまい。 ハモも歯ごたえがいい。



隠元エゴマ和え

個人的にはふつうだと思ったが・・・嫁さんは好きだとのこと。



吸い物
 

スズキ、じゅんさい

夏の食材を使っているようですねぇ〜 

じゅんさいの周りの透明なものと中の茎(?)の食感がよい。 スズキには別途塩をしてあるのを感じる。隠し味には梅干し。



造り
 

縞アジ、カレイ、川海苔

個人的にはあまり評価できない。 カレイは梅漬け汁にて。 川海苔が歯ごたえがよく。面白い。

つまにも茗荷があって、良かったらしい。(食べ損なった)



小平
 

おひらと読むらしい。 夏向きのお皿を言うが、転じて料理の名前との事。



賀茂ナス、オクラ、車エビ、白ズイキ

車エビは小さい。 ズイキとはなにかの皮(葉っぱ?)のような物。 初めて食す。 食感がよい。 ズイキのみユズの香り。 個人的にはオクラがうまかった。 甘めのだしの煮物。


焼肴
 

鮎塩焼き 蓼酢

今回の一押し。

天然物と思われる。 内臓の苦みが秀逸。残念ながら「こけ」の香りまでは感じられないが。 ほうじ茶と何かでいぶしながら、供される。 蓼酢との相性もバッチシ。



焼肴
 

松坂牛 朴葉焼き

みそがうまい。 和がらしとみその甘さなど複雑な味でこれも結構




 

荻ご飯

荻が入っている訳ではない。 枝豆とあと何かを荻に見立てたらしい。 汁は小芋 はす芋。香の物は たくあん、ミブナ漬け。  個人的にはミブナ漬けが気に入った。




水菓子
 

ゴマのアイスクリーム

濃厚であるが、なかなか。












総評



コースは8300円のコースだったらしい。 雰囲気と味を考えて、また来てもいいと思わせる。

しかし、今まで和の物はほとんど食す機会がなかったため、 懐石など大したことないと思っていた既成概念が大きく崩れた。
これ以上の散財は困るのだが・・・・

さぞ、京都などで著名な料理はうまいのであろう。



どれも非常に丁寧に作られ、どれも味の焦点が定まっている感じがする。
ただ、季節毎にきてもそれほどの変化球が楽しめないかもしれない 気がする。 (もちろん素材はなどは違うにしても)

しかし、この雰囲気でいったいいくらかかっているのだろう??