お料理はいつものように完全にお任せ。 いつもお邪魔するレストランではメニューが出てきません(笑)
それがいい調子につながってきます。
ただし、その辺はお店のスタイルによりますが。
さて、最初のアミューズは
下にはかぼちゃのポタージュがしかれており、上に崩したアジ、パクチーの新芽などが。
スプーンはギリギリまで冷やしてあり、最初のアミューズとしては非常に嬉しい。
よくビストロなどにあるしっかりとした甘さのかぼちゃのポタージュではなく、どちらかという甘さ控えめ、だけど濃度濃いめ。
パクチーの風味が優しくアクセント。これは新芽だからだろうか?
アジにポタージュのクリーム感がいい感じに合います。
食前酒から食中酒として、お任せして供していただいたリースリングの甘さと酸味がすっきりとさせた後、
ゆっくり旨味が立ち上がってきます。
ここ数年来楽しみにさせていただいている一皿ではありますが、最近はフレンチでも鮎増えましたね。
以前はここまで見なかったような気がしますが・・・
季節を感じさせる食材は大好きなので、いろいろなお店で楽しみたいものです。
そして、この一皿は昨年よりもバージョンアップしたもの。 毎年、毎年アレンジを加えているシェフは研究熱心です。
定番となる味わいはそれほど変わっておりません。
しかし、いろいろ工夫を。。
メロンジャムのソースが少し。 苦味がさらに増したように思いますが、これはどちらかという香りをより強く出しているためにそう感じているそうで、
今年のテーマだそうです。
上品でアフターに残るウルカのような苦味に皮の苦味、やや記憶はっきりしませんが、やや固めな仕上がり?
メロンの甘さを苦味がカバーし、食べ飽きさせない感じに。(食中の甘さは苦手なもので)
苦味の強さ、野菜を交互に食べると、舌がリセットし、次の鮎がまたマリアージュします。
そこにやさしく香るトリュフオイル。
リースリングとよく合うな〜 メロンの存在感が増してちょうどいいバランス。
赤ともよくあいますが、すっきりとした上品な仕上がりにはこの辺の風味の白がいいかもしれません。
こちらも昨年いただいたものと一皿としては同じですが・・・・
ほやほやミルクの泡。 パパイヤにふわふわとしたホヤの意外に風味が残る上品なスタイル。
バランスがいい。 何かが突出する訳ではなく、全体としてふっくらとした印象と余韻。
パパイヤが意外に優しくミルクの泡との一体感が素晴らしい!
マダムはホヤは苦手だそうですが、こちらはいただけるとのこと。
しかし、それはホヤの風味が弱いというわけではありません。
ホヤのエッセンスだけをうまく抽出させているイメージ。
さて、改めてワインを、、(写真は撮り忘れ)
Guy wach Domaine des Marronniers Grand Cru Kastelberg 2010
アルザスでもかなり昔からワインが作られていたというカステルベルグからの作り手。
ワイン扱い会社からの案内によれば、
”ブドウの樹齢は45-85年と非常に長く、比較的勾配が急な南向き斜面で、
アルザスのグランクリュで唯一となるシスト土壌ならではの骨太なミネラル”
とのこと。
シスト土壌とは、黒いミルフィーユのような薄いスレート状の層が重なる土壌のこと。
よく分かりませんが(笑)
リースリングならではの石油香がほんのり。
蜂蜜系のふわっとした甘さもあるが、苦味も下支えしておりバランスがいい。最初はきっちり冷やした状態で、
途中で室温放置したり、また冷やしたりして。
キャベツとトウモロコシ、きゅうりを使っているようです。
スープはハマグリとハモの出汁で。
ソースのバランスがいいですね。 ハマグリが出すぎず、ハモが主体なのですが、旨みで下支え。
リースリングときゅうりが合います。 ちょっと青臭い感じ。
甘さもあるが火入れ弱めなので、きゅうりが生きています。 はもの優しい甘さ。
キャベツが出汁吸って、うまい。
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