ラ マティエール (La Matiere)

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伊勢エビ

ファルス(包んだもの)したものはハタ、あわび、ホタテ、はまぐりといううまみのオンパレード。
その上に、アワビの肝のソースも一緒に包まれているという、、、

それにイセエビのジュのソース。 白いソースはういきょう。

野菜の強い甘味としっかりした伊勢エビの強い味わいがよいバランス。 そしてぶりっとした歯ごたえが素晴らしいイセエビとその調理。
今まで、あまりイセエビでいい思い出がないのですが、やはり味わいの強い食材なのですね。 改めて実感。

それにしても、ビスクのよい感じ。そうでなくても強い出る味わいを抑えてバランスを整えています。
野菜のフレッシュ感もいきており、ういきょうのソースもそれに沿って。

食べたときにも美味しいという印象はありましたが、よく考えるとこれだけの主張の強い食材を合わせてバランス整えたな、、、、と今改めて思います。



さらには・・・・合わせたワインは

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2000のルフレーブ ムルソー シャルムだっけ? これだの強いに見合う強い酒質とミネラル感。 さすがです。
最後に何かもう1杯、、、とおっしゃっていただいたのですが、さすがに酒量が限界でした;;

今回のワインは、こちらと最後の赤ワインが最高でした。 有無を言わせない味わいです。 彼ら。
このペアリングの欠点としては、このワインをゆっくり味わいたいと思うと結構悔しくなることでしょうか?(笑)
なんともはや贅沢な、、、二兎を追うものは、ですね。

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この身質美味しそうですよね?

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洋ナシのグラニテ

マンゴーのビネグレット シャンパンのジュレ。
なんというよい香りだ。 冷やすと香りは出にくくなるというのに、、、
シャンパンのジュレに甘みはなく、香り、風味のジュレに。  これがグラニテによく合う。

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甘すぎず、香り高い一品。

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洋なしの甘めのソルベとギリギリのゼリーの酸味がすごい。 風味がしっかりしたソルベにさっぱりとさせるが役割を。
この酸味がかなりしっかりあることで、私のツボをついてきます。 これがメインの前のリセットに。
冷たいだけでなく、こう切ってくれると心地よさも。

さらに後になればなるほど、酸味が強くでてくるのも面白い。

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鴨は二皿構成。 最初の肉料理にあわせる赤ワインはこちら。 初めてかしら??

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ジノリの小さなお皿で最初に供された肉料理は、最初に見たもも肉。
付け合わせは、あやめかぶ、むらさきキャロット、イエローキャット。

フォンキャナールのソースで。
さらにマスタードは、バスク地方のチリを混ぜることでうまみが増すそうで。

モモ肉はしっかりとした噛みごたえ。 マスタードがいいアクセントに。 そして、こちらにもこちらにもトリュフ。

口の中に広がる風味とアフター。トリュフが強すぎず 弱すぎず、出汁トリュフのような味わいでプラスαになっています。
野菜の甘みに味わいをプラスをしてくれる存在。 それにしてもなんという贅沢な使い方だ、、、

トリュフを使うことに必然性を感じるとは同席者の弁。
みなさん、テンション上がっているのか饒舌です(笑)
あがるな、いう方が無理ですが・・・

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続く2皿目の肉料理にはこちらの赤ワイン。 2本ってすごいです。
トゥーリガ カリニャーノ 大きなボルドーグラスで。
なかなか人気のあるワインだそうですが、それは味わってみると素直に納得される味わい。
複雑味といい、かなり好みの感じで、この大きなグラスがよく合います。

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こちらはモモ肉以外といえば、胸肉です。
さらには、胸肉の上にはフォワグラ。そのフォワグラもこちらの定番であるジャンダニエールキャスタンのもの。
このフォワグラがいつもながら美味ですわ。 

手前のピンク色はささみ、というここまで定番の組み合わせかもしれません。


が、、、、上に見えるキューブ状のものが白トリュフ!!

ささみの下には驚きの下仁田ねぎ。  

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まずはあっさりとして絶妙な火加減に見えるささみから食べていくことにしましょう!

下にあるネギによるものなのか? あるいは別に風味をつけたのか? ネギの風味をまとっていて。
身質は柔らかさと適度な噛みごたえを兼ね備えています。それでいてレア感も。

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胸肉の火入れもばっちしです。

それにしても、初めてキューブ型の白トリュフというのはみなさん驚愕モノ。
フォアグラの風味とトリュフという定番の組み合わせだがかなりのレベル。 素材とシェフの全身全霊をかけた調理のたまものでしょう。

フォアグラの優しいこく。 繊細でありながら、うまみに満ちて。

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そしてワインの風味とよく合います。 ショコラのような風味がするのですが、かみしめると広がる白トリュフとの相性が最高です。
繊細ながら力強い風味がこの料理でそれぞれを引き立てていて。

ワインとのペアリングに一切の疑念なし!

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素晴らしい料理とワインの余韻を楽しみつつ、続いてはチーズ。 おそらく中目黒と思われますが。

今回はロックフォール・パピヨン、トリュフベール:周りをカマンベールで包んだもの、モンドール。
メゾンカイザーのナッツとフルーツのパンだそうで。

ワインはいかがですか? と申し出いただいたのですが・・・酒量一杯でした;; 残念。

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そして、ここで更なるサプライズの登場。 今になってみれば、考えられる演出だったかもしれません。
しかし、この時点で十全なる味わいですっかり満足しきっていたというのが偽らざる感想でして、そういう意味でかなり驚きました。

まだ、あるの!? と。

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すっかりやられましたよ。 京都に行かれても通わないとね、、と誓いましたよ。
さすがに今ほど頻繁にはいけませんが。

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フランボワーズ マンゴーショコラ 

生チョコ(バローナ)を使ってデセールです。 って、まだ他にデセールあるのか!? と、もはやありえません。
カシスのゼリーでカネロニスタイルしたもの、とのこと。

バラの花びらにバローナのショコラをそえて。 ショコラにはカシス風味がよくあう。そしてコーヒーにもよくあう。
何も考えずずのバラの花びら食べてしまっていましたが、こちらあ小田原の食用バラだそうで。

ショコラは生っぽく、なめらか。
花びらの上の粒ショコラはしょうがのシロップでちょっとぴりっと。
がつんとした味わいではありませんが、十分な味わい。 

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もっと説明あったかもしれませんが、、、さすがに脳みそ飽和状態(笑)

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そして、先ほどのホールをカットされたものが引き続き。

バローナのイヴォワールというホワイトショコラが合わさっている生クリーム。 ココナッツ風味も。
なんという贅沢なクリームでしょう? 考えただけで空恐ろしい組み合わせ。

初めていただく白いちごは透明感があるが、これはガストロパックでハーブティの香りをしみこませた一品、とのことで、 さらに花びらは本物だそうで。

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この白いちご、、、知らなかったのですが、かなりの高級品の模様。 初恋の香りという品種だそうです。 詳しくはこちらなどでも。

というのも、こちらでごちそうになってすぐTVで見て、あ!? あれ食べた? 
そんな高級品なんだ、、と。 知らないということは恐ろしいものです。

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いや、本当に今年1年お世話になりました。 食べ続けているとだんだん感動が薄くなってきますが、久しぶりに身に震えるような味わいを思い出させてもらって。
人生のベスト5に入る食事だったかと思いますが、それでも最高★5つはつけません。 まだまだシェフは伸びしろがありそうな気がしているので。
すいません、ちょっと偉そうで。 でも期待しています。 更なるレベルアップを。

私が思うだけでも、ワインとのマリアージュはまだまだ伸びる余地があると思っていますし、すごいのはシェフもそれを認識していること。
ついつい調子に乗って、そういう思う話をすると、更なる高みを目指していることがわかります。
脱帽です。 マジで。

わざわざその店を味わいにいくというのが三ツ星というなら、本当にその通りです。
困ったことに、これが標準になると他が厳しくなってしまって。。。
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