食前酒の後、、何か料理にあうグラスで、、というとこちらをお勧めいただき、素直にそれを。
Saint veran les terres noires 2009 Domaine Des Deux Roches
サン・ヴェラン・テール・ノワール。 グラスで980円
ドメーヌの設立は1985年。 卸の
こちらが解説を書いているので参照してください。
そちらによると
テール・ノワールはサンヴェランの区域の中の南向きの絶好の斜面。
表土に石灰の岩がごろごろとあるアルジロ・カリケールの土壌。
一部は醗酵と熟成に樽を使用し、複雑な味わいへと仕上げる。
とのこと。
それにしても、、グラスにたっぷりでびっくり。
しっとりとした味わい。フォワグラのコク、、ともちろん想像できる味わい。
しかし、これをワインとあわせるとまた表情が一変。 マリアージュがです。
ちょっと焦げた感じとバターのアフターが長く感じられます。
もちろんパイはちょっと湿気ってしまっている感じだがそれは致し方ないだろう、大量に作っておくと思われますので。
お酒を使った風味が豊かで、甘さ・酸味が際立ったピクルスがアクセント。
奇をてらった組み合わせではないものの、、久しぶりのワインとのマリアージュを楽しめました。
そして、以後すべてそういう組み合わせを堪能できます。
ちょっと凡庸かな、、と思った私の想像を変えていただきました。
もっとも目からうろこ、、というほどでもありませんが、スープの出汁は鳥とホタテというから、どんだけ手間かけてんだ、と。
これがまたしみじみと美味しい。
かぼちゃのポタージュはビストロなどでも定番に美味しくいただけますが、ちょっと上品さが違います。
かぼちゃかぼちゃ、、という主張ではなく、優しくスープとして完成しているもの。こういうのも面白いですね。
ほうれん草のピュレ、甲殻類のカレーソース。
甘鯛の身質はほんのりした甘さ。 そしてびっくりするほどの柔らかさ。 絶妙な火の通しなのではないでしょうか?
単体でいただくとちょっと甘い旨みを感じるのですが、ワインとあわせるとこれがまたドンピシャでございます。
カレーソースやほうれん草のビューレはそれほど主張しておりませんが、色合いと軽いアクセントに。
アスバラのあおっぼさも感じられ、これもワインに最高にマッチ。
後で話を伺うと甘鯛を焼くと、甲殻類の香りがするそうで、それにあわせてソースに甲殻類をつかっているそうです。
これにあわせていただいたグラスの白は、
Vouvray sec 2009 marc BREDIF
ちょっとネットで調べると、ドメーヌは1893年創設。
この地で最も早くシャンパン製法を取り入れたクレマン・ド・ロワールを造りだしたのもこちら。
ヴーヴレに所有するカーヴは8世紀に端を発し、1874年まで遡るヴィンテージワインが現在も貯蔵されているとのこと。
ちょっとネットでみてもこちらの古酒を飲んだ方の感想などがあがっているようです。 ボトルは市販で3000円ぐらいです。
1000円。
んで、またこいつがよく合うんだ、、、ほんのりと甘さを引き立てて、後味ドライ。
ヴーヴレのミネラル感を最大限に引き立ててくれます。
魚料理でそれほど驚く料理には出会えませんが、ひさしぶりにヒット。
続いて肉にあわせていただいたのは、
Santenay rouge 2008 fleurot Larose
1000円。 ドメーヌの説明などは
こちらが詳しいのですが、
代々続くワインの作り手ドメーヌ・フルーロ・ラローズ4代目当主の奥様は日本人。
そちらによれば、
ドメーヌ・フルーロ・ラローズは、サントネイ、シャサーニュ・モンラッシェ、バタール・モンラッシェ、
そしてモンラッシェの作り手 だそうです。
メインは豚ちゃん。 ひさしぶりかも。 トマト煮込み。タプナードっぽい感じ。
美味ではありますが、他の料理に比べると驚きはなく、、
ドライいちぢくの甘さが強く感じます。 ブルーベリーもしっかりと。
牛乳の優しい感じといちぢくのコクが楽しい。
あっさりと。 ヨーグルト風味が豊かで美味。 メインでお腹いっぱいだったのに一気にペロリと
ヨーグルトの酸味がしっかりと、いちごの甘さを酸味が引き立てます。 食感もなめらかな感じとイチゴの食感にアクセントになって。
帰り際にシェフと少しお話させていただきましたが、、、
やはり、お肉より魚のほうに力をいれているとのこと、周りが海に囲まれており、これだけの食材がありながら、それを生かしたい料理が作りたい、、とのこと。
その心意気はしっかり料理に出ていると思います。
今度はしっかりと魚料理を堪能したいですね。
今回1回目ということで、驚きもあってほめすぎかもしれませんが、何度か通って少し楽しみたいと思わせていただきました。
魚が美味しいフレンチはまた貴重だと思いますし。
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