Ch de malrome 05
案内には
ほのかな甘味で濃厚な味付け ほどよいバターの香りの香りにしっかりとした重みのあるワインをあわせました
とあります。
赤ピーマンのソースと一緒にある白いソースはレモンだそうで、こういう魚料理にはあいそうなソースです。
シャトー・ド・マルロメ
ワインはメルロー主体で75%。 残りがカベルネソービニオンとカベルネフラン。
ロートレックの母親がワイナリーのオーナーだったというこちら。 ロートレック自身もこちらで息を引き取ったというところです。
ラベルにはロートレックの自画像もあるそうです。
舌平目、ホタテのムースはほろほろとしたほんのりバター香るパイに包まれており、ソースのレモンも軽やかに赤ピーマンの独特の風味がそれに興を添えるスタイル。
料理単体では美味なれど、ワインとの相性はやはり難しい、、といわざるを得ません。
シェフはもちろん分かりつつ、悩んだことでしょう。 なにしろボルドーでとなるとどうしても難しい位置に。
赤ピーマンのこの独特の風味を比較的優しい赤ワインにあわせたかった気持ちは分かりますが、これまでのお皿に比べると感動という意味では物足りないと感じてしまいます。
それにしても、このパイのほろほろっとした感じはまたいいですね。 中のムースのものもうまみたっぷりで滑らかな舌触り。
つくづくブルゴーニュのちょっと濃い目の白とあわせたかった(笑)
赤ピーマンのソースとパンがあいます。
lacoste boire 04
案内には
癖のある子羊にはスパイシーでソフトなタンニンと程よい厚みのあるワインをあわせました
とあります。
ラコスト ボリー グラン・ ピュイ・ラコストのセカンドラベルだそうです。
お値段の関係もあり、料理との相性は白ワインほどアタリとはなりませんが、ほどよいバランスをもったままいい感じの熟成も感じさせるワイン。
アシパルマンティエとはフランスでジャガイモを広めた人、、とのこと。
じゃがいもとひき肉の重ね焼きになります。
料理が供されるとふわりと広がる桜の香り。
非常に面白い一皿です。 あの桜餅のような桜の葉でつつんである子羊。
季節感を、、という主張らしく、ブドウの葉とかならフランスでもやりそうですが、ここは日本。 桜の季節も加味してというのは面白いです。
風味はその桜餅の風味そのまま(笑) それとやや強さのある子羊とあわせて。
頂いてみると、何かもう一つ接着剤となる味わいがあるとさらに美味しくなったかもしれません、、と思ったら、ちゃんと用意されていました。
それは、アシパルマンティエでした。 付け合せとしてあることはよくありますが、こんなに相性が変わる?
ジャガイモと羊、そしてワインを同時に楽しむとまた違った世界を感じさせれてくれます。
アシパルマンティエ必須な一皿です。 これにも驚きました。 このジャガイモがどんだけ重要なんだ! と。
上に載っているひき肉もまた異なる味わいを引き立てているのでしょう。
ちょっと飲みすぎて記憶ややあいまいですが、このゴルゴンゾーラをほのかに生かしたデセールもお見事。
チーズの青かびの風味をうまく生かしております。
こちらはフレンチとしては最後のデセールは比較的軽めな仕上げになる印象がありますが、これもまた店の味わいでしょうか。
このフルーツもなんだかなぁ〜 なんてことない(失礼)ものながら、イチゴ、パイナップル、グレープフルーツをあわせていただくと一気に旨みが倍増。
決して単体で食べてはいけません。 3つ一緒に食べてください。
グレープフルーツの苦味、パッションフルーツの酸味とクリームのコク、パイナップルの食感、イチゴの酸味、複雑に重なる甘味と風味。
それにしても、つくづくフランス料理は掛算と感じさせる料理を味わせて頂きました。
それぞれの食材の風味を生かしながら、あわせてそれを壊さず、さらにはそれにワインを載せて何倍にも膨れ上がる風味と味わいの料理はかなりの計算かもしれません。
シェフはあまりお酒飲めらしく、計算でやっています・・とのことだが。。 懐はまだまだ深そうです。
もっとその引き出しを開けていただきたい、、ということで、さらに訪問を続けたいと思います。
というわけで、明日からまた控えないと!! また体壊しますってば。
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