アンプティトゥール un petit tour

★★★○         2012. 3
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公式ページは こちら から、ボルドーフェアを行うというお誘いを頂いて。
ボルドー、、、あまり飲んでないし、最近は白一辺倒から若干赤に趣向が戻りつつある中、興味津々で。
8900円で4皿+各皿にグラスワイン、という非常にリーズナブルなお値段。

もちろん、このお値段ではいいワインなどは出せないと思いますので、結構大変だろうな〜とか思いつつ。
写真は当日のメニュー。

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先の4皿にアミューズが2品ついてきますから、食前酒はいかがですか?とのお誘いを断るわけにはいかない。
4皿でワインつけて、さらにアミューズ2つとか・・・ちょっと厳しいっしょ?

食前酒はスパークリング900円を。
普段はあまりお客さん多くないこちらですが、この日は満席。 常連の方らしき方もいらっしゃって。
そのためフロアは臨時のお手伝いのかたも2名ほど。

この食前酒、おそらく前回と同じと思われるが・・・単体で頂いてはそれほどの驚きはないのだが、 アミューズとあわせるとその本領を発揮してくれる。
銘柄聞いていないな、今度聞いてみましょう。

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アミューズ1

マグロのタルタル。プロヴァンス風ケーキでサンドしてあります。
手は込んでおり、黒オリーブ、アンチョビ、ドライトマトを練りこんだ生地。

あっさりとした印象の一皿。単体で頂いてもスパークリングとあわせてもそれほど大きな変わりようもなく。一口でするっと。
しかし、これから色々頂くわけなので、これがよいのかもしれません(笑)
最初からアタック強くてもね。。

それにしても、、よく手をかけているなぁ〜

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中はこんな感じ。

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アミューズ2 ムール貝のグラタン

ムール貝にしては結構大きいほうだと思います。 そして、この小さなアミューズにも驚きが。
中の貝はナイフが入っており、食べやすいサイズに切り分けられておりますが・・・部位が違う??

カイヒモと思われるコリコリとした部分、ぷりっとした身の部分、そして内臓の濃厚な風味・味わいの部分。
それがアツアツのソースの中で泳いでおります。
バターとクリームの風味の中におよぐムールはおそらく高カロリーなれど、これが食前酒と一緒に頂くとさらに旨さが引き立ちます。

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貝の3つの部位の食感、風味などが異なり、この小さな一皿にも小さな驚きが仕込まれています。
出汁をベースにしたソースでしょうか? 味わいは濃厚です。

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パンは普通のもの。

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高知産糖度12 シュガートマト 自家製のクリームチーズとジュレのアンサンブル エストラゴンの香り

Ch.Thieuley blanc 09

案内には
さわやかなトマト、セロリのジュレの酸味、クリーミーなチーズ、トマトの甘み、赤貝の旨みを掛け合わせた厚みのある前菜にソーヴィニヨンブランの爽快感をあわせました。
とあります。
さりげないこの一皿がどんなマリアージュを見せてくれるのでしょうか?
ワインは市販2000円弱ぐらい? 単体では少しボリュームの出た青リンゴの香りに満ちていますが、頂いてみるとなかなかドライで固い表情を崩さない感じのもの。
セパージュはソーヴィニヨンブラン50%、セミヨン40%、ミュスカデル10%。
アントル・ドゥ・メール辺りにあるシャトー、、ということですが、すいません、よくボルドー分からなくて。

手前のちょっとグリーンがかったジュレがセロリで、透明なものがトマトのジュレ。
自家製クリームチーズは下世話な言い方をすれば、研ぎ澄まされたブルサン、、という趣きだと言えば伝わりやすいだろうか?
チーズの爽やかさとほどよい濃さもあって。

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後ほどシェフがテーブルを回っていた際にももれ聞こえていたが、他のテーブルでも一番好評だったかな?

というわけで、なかなか素晴らしい一皿です。

爽やかなセロリの風味にみちたジュレとトマトのシャープな酸味と甘みを供えたジュレが料理全体を包み、真ん中の自家製クリームチーズと上には ホタテ。そして周りには赤貝と野菜たち。

トマトは十分に美味なれど、これだけでガツンとメインに押し出す感じではなく、全体として組み合わせて美味しさを発揮。
特に中央のクリームチーズ、ホタテの柔らかな甘みと旨み、時折感じる粗引き胡椒のスパイシーさがワインを合わせると、
それぞれの食材が引き立ちあい、口の中の余韻には素晴らしい爽快感が最後に広がる。

赤貝の食感とうまみに満ちたものとジュレとの相性もまずまずだが、全体を混ぜたときのハーモニーが素晴らしい。
野菜もそれぞれ歯ごたえなどを生かした調理法ですが、、結構な種類はいってましたね。

すいません、こいつの旨さを文章で伝え切れていないかもしれません。

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フランス産ホワイトアスパラガスのロワイヤル オマール海老のミキュイ スモークした魚介のコンソメを注いで

L'abeille de fieuzal blanc 09

案内には
ほのかなスモークの香りに柑橘系のアロマとセミヨンの特徴であるハチミツのアロマを上品な甘味に仕上げたアスパラガスのロワイヤルには複雑なボディのワインをあわせました
と、日本語として分かりにくく(笑)なっておりますが、これが頂いてみると確かにこの主張がストンと腑に落ちます。

この一皿もかなりの良品で、かつワインとのマリアージュが素晴らしい。

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こちらも表現しきれないことを十分分かりつつ、、

オマール海老は半生で旨みをきっちり残しながら、強すぎないスモークをかけたという魚介のコンソメ。
下にはホワイトアスパラガスのスフレが敷いてあり、またアスパラそのものも一旦異なる味を含ませてから入っています。

スフレ状のホワイトアスパラガスの滑らかさと味わい・風味と、オマール、アスパラ本体とコンソメがまざりわい、
さらにはこれに加わるワインのセミヨン種のしっかりとした蜂蜜の香りがベストマッチ。

ワインはフューザルの2ndなんですね。市販3000円代というところか? 
こちらも単体でいただくよりは料理とあわせたときに広がる余韻をしっかりと楽しませてくれます。

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