「ラ・ラーブル・ド・コンマ」   ★★★★  1997. 3






入店


訪問日時:1997/3
時間  :ランチ

昨日、(私にとっては)奮発して念願のお店に行って参りました。お店は、駒澤公園のちかくにある 「ラ・ターブル・ド・コンマ」です。テーブル数は、8席前後、トータル40人ぐらいでしょうか。。


予約は12時より、他に1グループ(6人)がほぼ同時に入店。それまでは誰もいなかったようだ。 庭が眺められるガラス張りの壁際の席とは一番遠い出入り口に一番近い席に場所を取られていた。 予約が木曜日の晩だったからしょうがないと思う。(取れただけ、ラッキーのような)


後(12:30頃)ほど、時間と共に、全て満席に。コースは3800円の最低コースにグラスワインを。


注文



グラスワイン(白) '88 仏 ブルゴーニュ 「ムルソー」

大振りなグラスにほんのわずかしか入れてくれない。 色はかなり濃いめ。黄色に近い。ボトルを開けた瞬間から、立ち上る香り。一口飲む・・・・・・ うまい。


グラスワイン(赤) 不明

同じように量は少な目。香り、味ともに弱い。ボトルに入っていた量から言って、昨日 空けた物と推定。栓を空けてから、数時間後に飲めれば、正当な比較が出来たのに。 今回は白の圧勝。ちなみに、価格は双方とも1000円



前菜    3種のうちから1種 
 

ジャガイモのフォワグラ風味

キッシュ(?)みたいなにジャガイモが敷き詰められている。フォワグラの風味などは さっぱり分からない。 スイス料理のジャガイモの方が美味しかった。今回唯一の汚点。


リードヴォーの〜ソース

リードヴォーの唐揚げとホタテをホワイトソースにて。かなりコクのあるホワイトソース。 揚げたてのリードヴォーによく合っておいしい。ホタテはまあ普通。


スープ  (本日のスープにて1種)
 

牡蠣のスープ

本日の最高印象作品。 立ち上る香りからも想像できる。バターと牡蠣。 そして、味は想像を超えた恐るべき濃厚さ。
牡蠣をそのまま食べる以上の濃さを感じる。 おいしいけど、結構あきるかも・・



メイン

(3種の内から1種、魚(アイナメ)、子牛の腎臓、イノシシ)
 

子牛の腎臓

内蔵料理が好きな方に、と言われたので、迷わず注文。 ホワイトソースにて。

腎臓は切ると中に血が見える。程良い食感、臭みもかなり 取れている。特筆すべきは、一緒についてきたご飯。 (お子さまランチの旗が立っているようなやつ)。ブイヨンか何かで炊き込んだ物と思われるが、 その一粒一粒が口 の中で存在感をアピールする。 柔らか過ぎず、硬すぎず。なのに。「米である」というこの存在感はなぞ。 今回の印象料理2位



赤ワインのソースで。 クセはなく。 肉は普通。しかし、下にジャガイモの ペーストと上にキューブ状の野菜が載っているのが、これが非常なアクセントになって いて美味。肉より野菜の味が見事。(ディナーでは野菜のコースなど出していて野菜を 扱うのが巧みとは聞いていましたけど..立派です。) これを食べながら、赤ワインを 飲むと美味しく、感じられる。知識として知っていたが、実体験としてははじめて。



デザート


(3種の内1種、リンゴのタルト、栗のロールケーキ、カラメルとフロマージュブラン)
 

栗のロールケーキ

見た目はもの凄くおいしそう。食べてみては、感動はない。予想できる味。 クリームの中に栗が入っている。


カラメルと・・

カラメルは苦みが感じられ、あまり甘くない。フロマージュブランはチーズの一種で 多少甘みが感じられる程度。 なかなか美味。


紅茶とエスプレッソ
エスプレッソ:美味。(量がもうすこし欲しかったです)







総評



雰囲気は、サービスがよいとは書いてあったが、きびきびとした動作で活気がある。 逆に出入り口に近かったせいか、少しあわただしい感じも。店は写真で見たより狭い感じ。 他のグループでは、写真をメートルに取ってもらっていたなど、堅苦しくはない。 ただ、予め知っていたことだが、メニューの説明するときの声が小さいのが玉にキズ。


また、年齢層が非常に高い。高級店ではよくあることではあるが、特に多いような。 20代と思われるのは、他に1組のみ。残りは、50〜70代ぐらいが中心。 足取りもままならない人も多い。絶対ぇ〜フランス料理なんて食べ無さそうな年代層が 多かったのが印象的でした。そのためか、パンに付けるバターも全然脂っこくない。 ぱくぱく食べられる。


3個もパンを食べてしまった。量も、ゆっくり食べていたためか、十分でした。  時間は2時間強。帰るときも店の外まで、出て送ってくれる所などは好感が持てる。 (店の外まで出てくれたことは初めだったかな) 

最後に、出入り口の近くであわただしかったことをわびる、などのさりげない リップサービスも忘れない。(う〜ん、さすがに高級店)   感動できる味の出会いとしては、プティポワンに負けたが、居心地はよい、とも思う。 あまり尊大ぶった人がいない。(昼間のためかギャルソンに若い人のみ)