「Loisir ロアジール」   ★★★  2001. 4






入店



知人を誘っての3名でディナーを。 ちょっとご無沙汰しているお気に入りの飯田橋にあるこちらの お店を予約しての入店である。 相変わらずの繁盛ぶりのようである。 


フロアは1名で対応しているが、そのしっかりとした対応はなかなかなものである。


昼食を結構たっぷりいただいているので、あまり空腹ではないのが残念であるが・・・


テーブル




料理は、アラカルトとコースが2種であるが、コースはそのアラカルトから選ぶものであるので、 十分に選ぶ楽しみがあるのである。

さて、以下の写真は照明の関係で見にくくなっておりますが、ご了承ください。

コースは3500円(前菜、メイン、デザート)、5800円(前菜、魚、肉、デザート)であり、 食後のコーヒーは別料金、料理によっては一部プラスαになるものもあるが、ほとんどないので それほど気にならない。



重いですが、参考まで。 メニュー1メニュー2メニュー3





注文





食前酒
 

シャンパーニュ


シャンパーニュ




1000円。 実際はシャンパンじゃなくてロアールの泡であったのは前回。今回も 同じだと思われる。 ちょっと抜栓して時間が経っていると思われ、泡は弱く、 ちょっとバランスが弱い。 もっと冷えててもいいような気もしますが。。。

まあ、いいか、量はたっぷりです。





アミューズ
 

リエット


リエット



何のリエットでしょう?
カリカリに焼いたパンとしっかりした味付けのリエットで文句はない。
パンが湿気ていないので作り置きではなく、その都度トーストしてリエットをのせているのかな?
基本なのでしょうが、それができていない店が多いような気がする。

もちろん、グランメゾンの味ではないけれど。。 アミューズとしての価値は十分。

これを食べながら、メニューを見つつ、わいわいがやがやと選ぶのも楽しいものである。





前菜
 

ナント産ウズラの温かいサラダ仕立て
シェリービネガーの香りを添えて


ナント産ウズラ  ナント産ウズラ



う〜む。でかい。1匹まるごとである。

私は手の部分をいただいたが、しっかりとした味付けであるが、それほどの印象はなし。 ただし、足の部分をいただいたご婦人方は非常に満足のご様子。 口の中にあふれる脂が すばらしいとのこと。

しかし・・・・これが前菜の量?? 下手なフレンチだと半羽でメインだよ。。 

サラダの方にしっかり味付けがされている。




北海道産ホタテ貝と富山産白エビのムース仕立て


ムース  ムース



前菜の中で一番好きな一品でした。

品なエビの甘さと2種のマヨネーズのしっかりとした酸のコンビネーション。 その食感も泡雪のごとし・・・・良品です。

また、ムースの上に乗っているトマトソース(ペースト?)がよい。しっかりとした酸とそれを 覆い尽くすような甘さが、またこのソースに一つのアクセントを与えている。 とてもこの値段のコースで食べられるものではない、と思う。




ズワイガニとアボガドのセルクル仕立て 自家製マヨネーズ


ズワイガニとアボガド  ズワイガニとアボガド



定番の前菜。 そして、良品である。 ズワイガニの食感もしっかりあり、 その甘さとアボガドを中心としたマヨネーズですいすい食べさせてくれる。

いずれの前菜にも付いているトマト、これが甘くて美味しい。フルーツトマトなんでしょうか。 大きさもちょうどそのくらいです。

しかし、どれも量が多いねぇ〜





ワイン
 

1996 Chssagne Montrache Morgeot-Clos Pitois 1er Cru
 Roger BELLAND MONOPOLE


Wine



8000円。お店の方の一押し。

まだ早いとは思いつつ、注文してみる。 非常に高い酸である。 こんなしっかりと酸を 楽しませてくれるワインは非常に食事にあうのであるが・・・・・

と思っていたら、やはり最後の方でようやく開き始めた。 デキャンタもしてくれるそうなので 次回は相談してから考えよう。


なお、ワインの知識もしっかりとあるソムリエらしく、その説明にはよどみなく、 偉ぶることなく、楽しくワインを選ぶことができることも記しておこう。


Clos Pitois は 3ha 弱のモルジョの畑の中の1区画。作り手に関しては情報なし。






Wine







 

鹿フィレ肉のロティー 赤胡椒風味


鹿  鹿



でかい。。

上に乗っているのはピンク胡椒で岩塩がぱらぱらと振りかけられており、存分に肉のうまみを 味わえる。 


ただ、個人的には前回食べた様にポーションを少なくして、外のしっかり焼いた部分を 多く食べたかった。 また、この手の料理にソースは余分じゃないだろうか? 塩だけで食べさせて欲しいような気がする。

今度お願いしてみようかな??



付けあわせの野菜はそれぞれがしっかり味付けされており、その歯ごたえも十分に楽しめるものである。 もちろん、こういうお店であるから、どの皿も同じ付け合わせではあるが。アスパラ、インゲン、 インゲン豆、カブ、カリフラワーなどなど。



野菜






鴨肉のロティー ポルト酒ソース


鴨  鴨



なんだ、この量は。。

写真ではこの大きさは伝わってこないだろう。。 それが返す返すも残念である。
やはり外側のちょっと堅くなった部分がうまい。

特に右写真の下の肉の部分が秀逸である。
ソースはやはりちょっと感心できないかな??





鴨のコンフィー


鴨のコンフィー  鴨のコンフィー



念願の鴨のコンフィーである。 もともとこれが食べたくて、この店に来ること4回目。 ようやく出会えた鴨のコンフィーである。 雑誌にこれが秀逸と載ったのがきっかけである。

うわさに違わず、しっかりとした焼きとうまみ。 美味しいけど・・・

その脇についていた新じゃがのローストの方がもっと美味しかった ^^);
ほくほくして、ちょっとねっとりとした感じ。外側の焦げた部分がかりっとしていい。
しっかし、これのボリュームもすごい。。。





デザート
 

盛り合わせ1


盛り合わせ



+1000円でデザートの盛り合わせを。

2つ注文したら、全て違ったものを盛り合わせてくれた。これはチョコ系で統一したもの。




ガトーショコラ         栗のムース
ガトーショコラ  栗のムース







キャラメルのアイスクリーム         とろけるプリン
キャラメルのアイスクリーム  とろけるプリン



どれも好みの味でしっかりした甘さと旨さ。 まずまずである。 






盛り合わせ2


盛り合わせ2







ハチミツのアイス         フロマージュブラン 木イチゴのソース
ハチミツのアイス  フロマージュブラン





ルパーブのタルト
ルパーブのタルト



好みの関係からか、あまり印象がない。 蜂蜜のアイスは美味しかったけどね。 特に、とろけるプリンのパッションフルーツのソースは女性方に不評でした(笑)








総評



う〜む。 どれもしっかりとした料理である。 塩加減や酸の具合など、どれも強い。 嫌いな人はたぶん嫌なんだろうけどね。 私は好みである。

特にローストの出来は、ちょっと期待が多すぎた印象もあるけど、まあまあでしょう。
またデザートも堪能できしたし。 楽しく過ごすことができました。


サービスの方も気さくにいろいろ話してくれるし、料理・ワインの説明などまったく不満も ありません。


特に、今回ローストに関してうかがったのですが、どうもふつうのやり方ではやってないとのこと。 どういうことなんでしょうか? 普通、最初にリソレしてから焼くのでしょうけど、低温から焼いて 後で高温で外側を焼くんでしょうか?? そこまで詳しくは聞きませんでしたが・・・・

また、昼と夜で味が違う旨を話したら、夜はバターなどで重めに、昼はオリーブオイルや フォンドボーなどを調整して、軽めに作っているとのこと。


なるほど。。 でも、そうすると・・・・・今まで食べてきたお店も夜も食べないとだめってこと??  う〜む。。