「Loisir ロアジール」   ★○  2001. 9






入店



たまにはしっかりとしたフレンチが食べたくなって。 でも、あまり懐も 豊かでない最近。。 そんなときはこちら。


もうお気に入りと言っていいだろう。 久しぶりに訪れることになった。 いつもの安定した料理を堪能させてもらおう じゃないか?


ロアジール



前日に予約を入れて、訪問してみるが。。。。 あれ? いつものサービスの人がいない・・・


きびきびとした応対はまずまずと思いつつ、席に座り、同伴者を待つことしばし。 計3人で。


全員が揃ったところで、メニューを見ると、やや変わっている。 メニューの内容自体は変わっていない ものの、価格が安くなっている。 ちょっと嫌な予感がするものの、高いコースの方に あまり魅力的な料理が揃っておらず、低価格の方に。

ランチは1500円、2500円で、前菜、メイン、デザート、コーヒーがつく。

以前は1500円では選択の余地がなく、2500円にせざるを得なかったのであるが。。 適当にメニューから皆、自分の食べたい物をがやがやと注文する。



重いですが、参考まで。 メニュー1メニュー2





注文





前菜
 

小海老のサラダ バジリコ風味


小海老のサラダ  小海老のサラダ



前回はアミューズが出ていたようであるが、さすがに1500円ではでない。

早速の一皿目。 う〜ん、エビはどこだ? あった、あった、ここだ。。

葉っぱは以前と同じであるが、前菜のボリュームは明らかに減っている。まあ、価格としては 仕方ないのかもしれないが・・・・そして、味。

味もこんなものでしょう? というか、何の特徴もない。 ややドレッシングがようやく 外食であることを思い起こさせるぐらいである。

外で食べる必要のない料理である。






イワシのマリネ コリアンドル風味


イワシのマリネ  イワシのマリネ



最近はイワシにこっていて、ここ4週連続で購入して刺身で食している素材である。

メニューを見た瞬間にひかれたのであるが・・・・

イワシは火が通りすぎ、堅い。。。 何でしょう? これ。
私なら、生でサラダ仕立てにするけどねぇ〜





夏野菜のガスパチョ仕立て


夏野菜のガスパチョ  夏野菜のガスパチョ



以前の経験からどんなボリュームの前菜がくるかと期待をしていたのであるが。


もはやコメントの余地もないだろう?普通のコーヒーカップの大きさである。
ガラスのカップで涼しさを演出しているが、何だか寂しい。。

ガスパチョ仕立て・・・っていうかガスパチョでしょう? これ。


多少ハーブなどを使ったり、細かく切った野菜をなどを入れてアクセントを 付加しているが、自宅で作るとガスパチョと何ら違いがない。 





ワイン
 

2000 Coteaux du Languedox


Wine



4000円。一応お勧めとあり、この価格なので。 味としては悪くない。 

店は開店後、ほぼ15分で満員で店員も忙しそうに しており、ワインのセレクトなどには付き合ってくれない。

飲んだ感じでは、アプリコットなどの濃厚な中にも繊細な酸が感じられて、 葡萄はヴィオニエの様な感じがしないでもない。


しかし、だ。 


サービスは以前は一人で完璧にこなしていたにも関わらず、今回は3人も いてまったく機能していない。 唯一てきぱきと働いている人がいたぐらいで 後の二人は全く機能していない。


実はワインも注文してから、その後全く音沙汰がなく、前菜を食べ終わるころにようやく こちらから声をかけて持ってきてもらった物。 お勧めのワインだというのに冷えてない。 注文が入ってから、急遽冷やしたのであろう。


また、後から来たテーブルには既に揃っているパンも、こちらから声をかけて前菜が食べ終わる 頃にやっと持って来るという手際の悪さ。
パンはちょっと湿気気味。仕方ないとは思うが、ちょっとトーストしてみるとかの一手間が望まれる。

ワインや料理の味という以前に問題がある。





メイン
 

若鶏のコンフィ


若鶏のコンフィ  若鶏のコンフィ



大きいとは思うが、印象的に以前のボリュームが感じられない。

それはそうだろう。 朝早くから起きて、築地で夕食の仕入れを済ませて もう12時過ぎ。 それまで固形物は一切取っていない中、前菜がガスパチョ なんか来た日には、もっと持ってこい、とも言いたくなるのが人情。
付け合わせの野菜等が減った様なので、そのせいもあるのでしょう。。


味は普通。 非常にあつあつであるが。 塩は相変わらず強めである。





子羊もも肉のロティー 香草風味


子羊もも肉  子羊もも肉



ロティがうまくて、何度か脚を運んでいるこのお店。 ロティはかかせないでしょう。

とはいえ、今までの流れで、もうあきらめ状態である。


確かに量は多い。 
この値段でこれだけの羊をだせれば、立派であろう。  だが、それだけだ。
羊らしさが感じられず、羊ラバーな私たちとしては寂しい限りである。

なお、香草とはバジルを中心とした物であった。





デザート
 



デザート



以前も、なかなか出来のよいデザートを作っていたが・・・ もう、何もいうまい。

そう、一つ言えることは、エスプレッソの量であろうか?


エスプレッソ








総評



前回の訪問は今年の5月。 あれから4ヶ月ほど。 一体誰がこれだけの変貌を 予想できたであろうか?


そして、このお店を選んだことを誰に一体責めることができようか?


様々な事情は予想できる。

良質なビストロの激戦区で、徒歩5分以内に何件も 同じ様な店が並ぶこの界隈。

低価格な料金で昼食を供さなくてはならない需要があることも理解できる。 が、土曜日ぐらいは 多少良い物を出してもいいのではないだろうか?もちろん価格も少し上げてね。


また、コーヒーやデザートを別料金にするとか。 手は無いのだろうか?

シェフは同じだとしたら・・・非常に寂しい事だ。

今回の料理も1500円という価格を考えれば満足できるものであるが、これでは当たり前すぎるのである。 平日のランチであれば十分であると思う。ただ他店との差別化を考えるなら土・日曜日はいつものランチ+ちょっとだけ リッチなメニューも用意して欲しいところである。一応2500円のランチはあったが、これと言ってひかれる 内容ではなかった。

前のサービスの人は姉妹店でシェフをやっているという、これは内部の事情で いろいろゴタゴタが合ったことが容易に想像できなくはないだろうか?
(非常に勝手ではありますが)


近いうちに、その姉妹店へ行ってみよう。 そして、それが好みでなかったら、 もう行くことはないだろう。

ちなみに姉妹店はさらに低価格な品揃えと聞いていたので行ったことはなく、 またかなり駅から離れているのである。 帰り道、その姉妹店へ行ってみたが、 かなり大きな店の作りで、同じ料理もあるが、先のお店には無かった料理もある。

さあ、挑戦だ!!