「恵比寿タイユバンロブション」   ★★○  1999. 8






入店




ランチ   知人の夫婦と。


12時直前に暑い中、ジャケットの着用を義務づけられたため、非常に暑い思いをして到着。 (ネクタイだけでも暑苦しい。特に前日まで八丈島でまだ東京の気候になれていない。 なにせ向こうでは海パンとTシャツが基本の生活だから)



フロントで名前をいうと、2Fの待合い室にて知人夫婦の到着を待つ。 待っている間の飲み物を聞かれるが、あと数分であろうことは明白でありここは しばらく待つのみとする。



果たしてしばらくすると、夫婦が到着したので、揃ってメインダイニングへ脚を運ぶ。 天井は高く、確かに豪華な感じがするが、知人いわく「どうも何か足りないと思ったら、 シャンデリアがない」との事。確かに。なにせインテリなどには一切興味 がないため、気が付かない。ギャルソンは確かに多い。  ただ印象として、ややマニュアル過ぎるきらいがあるのではないだろうか?  もう少し楽しませる雰囲気が欲しい。


さて、メニューを渡されると


5000円のコース (スープ、前菜、メイン、ワゴンデザート、コーヒー)


と他に1500円の通常のアラカルトの1/4のサイズの小皿が選べる。他12000円のコースも。



さて、すったもんだのあげく、5000円のコースに少皿を一皿付けることに決めた。

しかし、連れの一名がクリームスープ系が苦手の事で、1皿目を小皿と交換したい旨を 話すと、悩みつつ、それはできない、との事。

う〜ん。 多少プラスしても、対応するのがグランメゾンたる所以であると思うが、 どうだろう? やはりコストをかなり押さえているからだろか? 


理解できない対応である。





注文



食前酒
 

グラスシャンパン

酸味がややきつめであるが、なかなかよろしいとは思うが、 この値段はちょっと・・だろうか。ま、こんなもんか。




アミューズ
 

サーモンと赤ピーマンの串焼き オリーブオイルがけ

サーモンはとろけるように柔らかいが、赤ピーマンとの組み合わせは???  またオリーブオイルをかけているが・・・・・かける必要があるか、と。  どうもイタリアンぽくて気に入らない。




スープ
 

ズッキーニのスープ

上から生クリームとオリーブがかけてある。 かき混ぜて食べる。  非常に夏っぽい味だ。 これもイタリアっぽい味。 連れの女性も食べられるとこと。 一安心である。




前菜
 

鳥の照り焼き

ネーミングは大嘘だが ^^);

エピス風味とある。 確かに皮に香辛料をたっぷりかけて、ややかりかりに 焼いている感じである。 ただ、それが甘い。 理解できない。 甘みのある皮が完全に鳥自体の味を消している様に思う。



前菜2
 

連れの一名が頼んだ小アラカルト

手長エビのラビオリ、フォワグラとトリュフのソース

非常に美味である。とにかくソースがうまい。トリュフの風味などはないが、 バターが中心な味であるが、奥行きがある。 本当にわずかであるが、これは美味。




メイン
 

イサキのポワレ

コース料理。 ソースは不明。
緑色のソースであるが、何の色であるかは不明であるが、なかなか評価できる味である。 味付けはシンプルではあるが。 連れ曰く「イサキに癖がない」との事。




子羊のロースト

小アラカルト。

量は本当に少ないが、非常に淡泊な味わい。であるが、本当に柔らかい。 こんな柔らかい羊は初めてである。乳臭い雰囲気はないが、価値のある一皿 といってもいいであろう。ただ個人的にはもう少し癖のある方が好みか。 




牛フィレ肉のロースト

小アラカルト。

味見をしていないので不明。中の色はかなりのロゼ。




プティフール
 

香辛料を振った細いパイ(?)

う〜ん。なんじゃこりゃ? 



トリュフチョコ

う〜ん。まずくはないが。




グランデセール
 

トリュフチョコ

3台のワゴンにて

・ イチジクのタルト
・ プリン
・ バニラのアイス
・ フランボワーズのシャーベット
・ アールグレイのアイス
・ マスカルポーネのパイ
・ クリームブリュレ
・ ブルーベリーのタルト
・ (果物、アメリカンチェリーの赤ワイン煮)
・ ビターチョコレートケーキ
・ 桃のピューレが入ったチョコレートケーキ、

ぐらいだろうか?



( )内は食べていない。 個人的には、バニラビーンズがたっぷり入った クリームブリュレなどはお勧めしてもいいだろう。が、他は甘さが 日本的とでもいうのだろうか? 中途半端的な甘さ。

もっとメリハリが個人的には欲しい。

パリなどで食べると、甘い物はぎりぎりまで甘い、など。。


コーヒー、紅茶、エスプレッソなど。皆飲み終わっても、お代わりなどは勧めてこない。




なお、水は有料だ。

グラス白ワインは、シャプティエのクローズエルミタージュ 97 。他にも畑名(?)が あったようだが、不明。 グラス赤ワインは作り手は不明のサントネイ 95 これもプルミエクリュ と思うが、赤ワインはなかなかうまい。

両グラスワインは900円。なかなかお得なお味と思う。











総評




全体的には不満が残る。

確かに目の配り方など不満はないが、料理の説明や注文時の応答など楽しませる などの配慮が感じられず、今ひとつ、楽しめない。 料理も、ランチコースは正直評価できない。

ただ、小アラカルトの味付けはまさしくフレンチを彷彿とさせ、きらりと味が光る。 是非、高額ではあるが、ディナーでのアラカルトを実現させてみたいと思う。