「シェフィガロ」   ★★  1998. 5






くらぶ活動


私の周りの食べることが好きなメンバーで構成された単なる「不定期食事会」をそう呼ぶ。 数ヶ月に一度開催予定。下記料理名は正確ではありません。雰囲気で察してください。

また、あくまで個人的な感想にすぎませんのでご了承ください 評価で○は0.5だと思ってください。最高☆☆☆☆☆。






入店



広尾より外苑西通りを六本木方面に進み、香港ガーデンの先数百m ぐらいの左側にある。昼間見たときは、寂しい感じのお店に見えたが、 夜来るとライトアップされ、それなり。ドアが通り沿いにあるが、 これが入り口ではなく、右側のビルの中に入った所にある。
 

出席者の1名が案の定、通り沿いのドアを「がたがた」させていた ところ店員に向こうにまわるように言われた、との事。 はずかしい。 (注:張り紙でしっかりとその旨書かれている)

この店は開店30周年を迎えた老舗。今月いっぱい食事(夜)のみ全品半額。


以前より着目していた店だけに、この機会に。 席数は、7〜8席(4人掛け、2人掛けあわせて)


店に入るとシェフと常連客らしき、おやじ2名と酒を飲んで 話している。ちょっとうるさい。 そのうちシェフは厨房に 戻っていったが、このおやじどもは、後に来た女性連(30代とおぼしき)と となりのテーブルにつき、やかましかった。少なくても金回りは悪くなさそうだ。 

後ほどシェフがうるさかったでしょう、と挨拶には来たが・・
店の壁には世界各国のお金が張られている。 旧1000円札なども見た。 また、30周年と言うこともあり、芸能人からの花も贈られてきていた。 石原良純、おうやんひーひー(字知らない)、など。

さて料理。当然アラカルトだ。 4名で。

メニューから魚料理が1種しかないため、前菜、スープ、メインの3皿構成にした。



アペリティフを勧められるが、体調不良の人間もおり断る。既にテーブルには 食前酒のあてにオリーブがあり、食べようと思っていたら、片づけられてしまった。 オリーブに何かが付いていた。何だったのだろう。

食前酒がなかったため、どうもスタートに調子が出ない。ここで良い店なら、さっさ と水でも持ってくるのであろうが、ここではそんなサービスはあてにしては いなかったので・・・・それほど不満も持たなかった。 (サービスは悪いと聞いていたので)






注文





アミューズグール
 

アボガドのカナッペ


パンの薄切りに、アボガドの半ペーストが。 アボガドと何が入っていたのか不明。標準的。



前菜
 

フォワグラテリーヌ(2500円)


うまいという話を聞いていたが、これは良かった。

本日で一番良かった。今まで食べたテリーヌの中で5本の指に入るだろう。  フォワグラ入りのテリーヌは何度か食べたが、今までのは一体何だったのであろう。   (いままでのは値段も安いから仕方ないといえば、それまでだが)

  もう少し黒胡椒などでアクセントがあってもよかったかも。 黒トリュフの薄切りがのっていたが、相変わらず価値が分からない。



フォワグラのソテー(3000円)


メニューになく勧められた物。 う〜ん。甘い。

マスカットとおぼしき甘いブドウあり。オーソドックスだ。でもねぇ〜。 まずくはないけど。上のテリーヌの方が遥かにまし。




サーモンの薄切り、香草風味(1700円)


味も想像できる味。



白アスパラ(本日のお勧め)(2500円)


今年もその時期になったと思っていたので、あるかなぁ〜 と

思ったら案の定。んで、早速トライ。 ん? ん? 切りにくい。 ソースがサラダ用のドレッシングだ。 こういうもの? 
何せ白アスは初めてなもので、よく分からないが・・・・これはうまくもなんともない。 調理法に問題があるのでは? 

他の人は、クリームソース系の方があうような気がする。 ソースがさらさらとしすぎて、絡みが悪く味気なかった。




スープ
 

野菜スープ(ビシソワーズ) 1000円


言わずと知れたジャガイモのスープだ。 味が非常に軽い/薄い味。 後ほど下の方に濃いのが溜まっていた。 もうちょっと野菜のうまさがほしい。

他の人は、結構な量で一人で食べ続けるには、途中で飽きてしまいそう。




魚のスープ(ビスクでしたっけ? そんな感じ) 1300円


エビだか、カニだか分からないが、そういうミソ系の味。 しょっぱくて辛い。
マスタードの辛さか? ニンニクの辛さか(ニンニク臭くはない)?  個人的にはちょっと苦手なしょっぱさ。 その後に上記、ビシソワーズを食べるとほっとする。

他の人は、辛さを感じなかったのは私だけでしょうか。ブイヤベースみたいな 感じで好きです。ちょっとしょっぱかったですけど。



マトウ鯛の網焼き


スープでは無いが2皿目と言うことで。2800円

なめんとかい!!。 魚を香草で網焼きしてレモンをかけるだけ?  ソテーにすれば良かったかな・・・? 肉料理がどっしりしていると思ったので、 サッパリを狙ったのだが、サッパリしすぎ。とにかく淡泊。 

同じ魚だったら、前菜のメニュにあったムール貝のホワイトソースみたいの方がよかった。



メイン
 

子牛のキドニー マスタードソース  3000円


今回の最低。 子牛のキドニー:仏でロニョン(腎臓)。内蔵のうまさがなく、 臭みが残っている。食べ疲れる。

他のメンバーの声  うーん。内臓の嫌な部分のくせがありました。 特別まずいとは思わないけど、一人で一皿食べるのはきついですね。


付け合わせはフライドポテト

   初めてだ、こんな付け合わせ・・・・しょっぱいポテト。
  お皿が来たときの香りはジャガイモが全てだったのが印象的。

その他もそうだったけど、半額と言うことで付け合わせをケチっていたように思う。




小鳩のロースト  4000円


予想より小さい。 通常、2人前とかでサーブされるのに。。

味は同じくしょっぱいが、うまみがある。 個人的には好きな味。  ちょとしか食べられなかったが(もともと量がない)、ワインとあわせるといいだろう。



ウズラのガランティーヌ ブドウ添え   2900円


干しぶどうを想像していたのだが、生のブドウだった。 

マスカットか? 中に詰まっていたのは、米か? 上記と同じ「鳥」だが 、味が違うのが分かって面白い。今後、本格的なジビエも狙ってみたい
(高いので、いままではチャンスがなかった)



鴨のロースト オレンジ風味  3000円


オーソドックスな一品。 キドニーの後に食べたので、ほっとした。 味としては良い方だと思う。 適度な甘さもある。 ただ1皿全部だと飽きるかも。

ワインは、ボルドー GRAND.P.DUCCASSE `93 8500円

アルコール分が強くコクになってこない。その割に足が長くなかったような気がするが・・・
  時間が経ってもそれほど変化せず。 香りもそんなにしない。




チーズ 1000円
 

ブラマンジェ


4種しかない。 チーズを頼んだ店の中で一番種類が少なく、状態もいいとも思えない。 常温であったにも関わらず、全然とろりとしていない。 どういうことだ。

シェーブル、ロックフォール、カマンベール、ウオッシュタイプ(ポンレベックでしたっけ?あれ、 エポワスでしたっけ?)・・・・・・自宅で食べる方がうまい・・・・



デザート
 



デザートは・・・・5種類ぐらいだったか? タルトタタン、大黄(ルパーブ)の??、 洋梨のプリン、チョコのムース、チョコケーキ、アップルタルトぐらいか。

どれも、まあまあ。 個人的にはチョコのケーキがビターで良かった。

お茶込みで1300円。




ソルベの盛り合わせ


マール酒、チョコレート、パッションフルーツ、洋なしのコンポート添え。

個人的には苦み走ったチョコがお気に入りだったのだが、皆パッションがいいとのこと。 酸味があり、確かに果実味を感じる。





クリームブリュレ


個人的に一押し。濃厚だ。下にはバニラビーンズが 敷き詰められ、卵の濃厚さを感じられる。



(ミルフィーユ)


食べなかったが、かなりボリュームがみられた。是非次回に挑戦したい。


コーヒー・紅茶・ハーブティー(カモミール)  500円。
そのほかプティフールとして、マスカットとチョコがでた。






総評




4名で36000円。


皿を回して食べても気にならないお店であるのは気が楽。 半額なら行くけど、そのままの料金だったら、他に行きたい感じ。

フォワグラのテリーヌだけテイクアウトで、と言う感じ。サービスも特に嫌な 思いはしなかったが、カジュアル。 もっと勉強せい。 シェフは、 優しいおじさんって感じで好感は持てるが・・・・・


それにしても半額で客数が4組ほど。 平日と言うことを考えても大丈夫か? という印象。 もっとも広告はあまりしていなかったようだが。