「 東京グリッツイング 」   ★★★  1998. 8






入店



行って来ました 念願のお店。。。(日本ソムリエ会長 熱田さんのお店です)

ディナーにチャンレジ。値段は3500円のプリフィクスのみ。前菜、メイン、デザートの3皿構成。 夜 7:00 より予約したのだが、私が夕方から寝てしまい、20分近く遅刻。ネクタイも締めていく 余裕もなく。。


場所は、半蔵門駅から歩いて数分の所のB1F。

店は結構狭い。 テーブル席が6〜7程度。全部で30人程度か。ギャルソンは男性2人。 かなりカジュアルな感じで、肩は凝らない。私たちにサービスしてくれた人はソムリエでも 有るらしいが、笑顔が耐えない感じの非常にソフトな人。(私と同じくらいの年齢か)


インテリアなどは全く凝っておらず、シンプル。けれど、客のにぎやかな話し声がある ので、寂しい感じはしない。ちょっとフレンチにしては珍しいくらいの喧噪。平日だけに ビジネスマン風の人が多かった。隣のカップルは、白いヒゲをはやしたダンディーな男と 怪しげな女性。(話の内容より、芸能関係のようだ)




注文




パンはさわれないほどの熱い奴が出てくる。 嬉しい心配りだ。

メニューより食事を決定後、ワインを注文。 今回は「赤の重め」を聞いて決定。 フランスワインの6500円。ワインリストはそれほど立派(見開きのみ)ではないが、非常に 良心的な価格。2500円〜8000円。非常に納得のいく価格だ。

銘柄は、オーストリア、フランス、イタリア、スペイン、ドイツがあるが イタリア、スペインは数種のみ。 1番がフランス、2番がオーストリアの順で 種類がある。
シャンパンも10数種から選べるようです。
(最高で、22000円だったかな? クリュグだったような??)


さて、メニューは各皿とも、7〜8品より選べる。

前菜
 

白レバーのムース クルミのサラダ添え

レバーの臭さがなく、ねっとり。 うまい。 サラダは単に葉っぱだったが、 ドレッシングにクルミのオイル(?)らしく、クルミの香りが強烈。 味はそれほど でもない。(価格+500円)



アボガドとエビと夏みかんのカクテル

アボガドの皮の中に、上記の3種がアボガドのソースに絡ませてある。これもうまい。 夏みかんの僅かな酸味が泣かせる。


お勧めの一品で鰯を使った料理があったらしいのだが、今回はなくなっていた。 また、自家製サーモンの燻製(焼きたてそば粉のパンケーキ添え)もなかった。非常に残念。



メイン
 

牛頬肉の赤ワイン煮

非常にヒットな作品。派手さはないが、迫力のある味。バターの濃厚な感じがする。 こういうのを自宅で作りたい。



子牛のパン粉焼き、フォンドボーと焦がしバターソース

レモンを搾って食べる。 非常にさっぱりした味。 肉のうまみは十分に 分かるが、ちょっと弱い感じがする。まあ、普通かな・・と言う程度。 他のイタリアンランチで出てきたら、十分合格圏かもしれないが、これまでの 過程より、もう少し美味しいかと思ってしまった。コクのある赤ワインとは ちょっと合わない。。 (当然だけど)



デザート
 

アプリコットのタルト

ソースとタルトが合っていなかった。 でもタルトはまあまあ。



フランボワーズのムースと「 ? 」(洋風煎餅)

洋風煎餅はシナモンの香りが強く、非常に薄い小麦粉をのばして固めた物(?)

  全般的にデザートが弱い感じ。 締めくくるにはちょっと寂しい。



ワインは、ヌフパフの赤 7000円ぐらい。
素晴らしい。私がそれほど高いワインを飲んでいないためだとは思うが、美味しかった。 時間と共に丸くなっていく過程を十分に楽しめた。 味もワインのみだときつい感じ がするが、食事と一緒だと、素晴らしく映える。








総合



料理が3500円だったが、パン300円、水200円が一人づつ別途かかった。 トータルで18000円。 

良い店だ。 最終的にちょっと予算オーバだったが、許せる。 料理自体は 期待していなかったが、予想に反して、なかなか重厚。 どっしりしていて フランス料理(注)を食べたという感じ。(子牛はちょっとさっぱり目・・・)   量も十分だったと思う。
(注) 味も盛りつけも、フランス料理というより ビストロという感じですが