「レストランW」   ★★○  1999. 5






入店




朝から急にレストランという気分。ランチに早速アポ。 1軒目はパーティということでリジェクトされて、2軒目は問題なく予約。


場所はクイーンアリス迎賓館のとなり、ということは西麻布。電車ではちと 交通の便が。。しかも天気が心配。てなことを考えつつ、さて、このお店 プロデュースが石鍋氏。シェフは元ル・マエストロの人。

ああ、なんてミーハーな私


で、来店してみると、レセプションに女性の方がおり、そのまま地下のダイニングへは 別の男性が案内してくれる。名前を呼びながら。 教育はしっかりされているようだ。 また脇には感じの良いウェイティングバーがあった。

特に印象的だったのが、ダイニングに案内されるときの歩く速度。非常にゆっくり。 ま、こういうのが常識なんだろうけど。期待感も高まるし、いいんじゃないかと。

さて、ダイニングは結構広いと思う。 が、あちこちにインテリアにより、しきりが され、そんなに広い感じはしない。席数は資料によると60名とあるから大型店。 ランチはアラカルトと3500円のコース。


コースは、前菜、スープ、魚、肉をそれぞれ数種から選択する。




注文



食前酒
 

シャンパーニュ

1000円。 ブーブクリコ。  ワイングラスはすべて・・・・カットが入っている。んで、重い。  バカラとかの重さでなく、単に脚が太い。 グラス自体も口にあたる部分があつい。

う〜ん。




しかしメニューを渡して、1分程度で注文を取りに来るのは早いと思うぞ。 ファミレスじゃないんだから。 ま、隣の客はそれでさくっと注文していたけど。


パンはバゲットを切った物を温かくしてサーブ。バターとリエットを付けてくれる。 しかし、このリエット、今までに食べたことがないぐらい、あっさり。 年寄り用か?? よく言えば、上品。 悪くはないんだけどね。。 ただ個人的に。 病みつきになるということはない。




前菜
 

サヨリのマリネ トマトジュレ

サヨリは半身だと思われるが、うまい。 しかし量が・・・ ま、後から考えるとこれでいいんだけど。 さてトマトジュレと書いてあるが、 ジュレとトマトは別だった。なんで?

ジュレはさっぱりしており、皿全体として非常にあっさり。 一口目のインパクトは弱いが、徐々に慣れると満足感がわき出てくる。



サヨリのマリネ トマトジュレ

キャベツとほうれん草で平貝を包んで、テリーヌにしてある。それほどの印象はない。 貝の歯ごたえはよし。


他2種選択肢あり。



プラスα
 

雲丹卵

ここで、コースとは別に、こちらを注文。800円。有名な一品らしい。
半身に切った雲丹の殻の中に、雲丹と卵とオマールのソースが入って温かい。 自分でよくかき混ぜて食べるらしい。海の香りがほどよいが、やっぱり上品な味。




スープ
 

グリーンピースのポータジュ

濃厚さは想像以下であるが、連れ曰く、ちょっと塩分がつよいとのこと。 個人的にはスープはこんなものだと思うが。味は、グリーンっぽさがほどほどで、そこそこ。




ごぼうのポータジュ

メニューを見た瞬間からちょっとひいてしまったが、同じ物を飲むのも つまらないので、注文。 一言でいうと「けんちん汁」。  フレンチっぽくないというのか? ゴボウが強いのか・・・




 

真鯛のポワレ

貝のソース。 鯛の下にはワイルドライスと麦がひいてあって、 テーブルにてソースをかけてくれる。 貝のソースにはうまみがあり、よい。

鯛自体は、淡泊ではあったが、かりかりに焼いた皮が少し乗せられているのだが、 これは美味。またしかれている麦とライスの歯ごたえもおもしろい。




メイン
 

子牛のソテー カネロニ添え

非常にポピュラーなソース。 カネロニをビネガーで和えたと思われる 野菜を巻いてあり、アクセントになっている。




ウズラのロースト

ウズラと豚肉でソーセージを構成していたような気がする。 ジャガイモとナッツ類で作られたキッシュがその下にしいてある。 ソースはこれもポピュラーな味。って説明できないのがまだ未熟。 両方とも悪くない。ってメインはちょっと腹がきつい。




デザート
 

子牛のソテー カネロニ添え


盛り合わせ。少量ずつ。


アイス2種、チーズケーキ、チョコムース、オレンジムース、プリン、 パリブレスト、タルト仕立てのケーキ。

どれも、それほどの特徴はない。。



他にコーヒー、紅茶、ハーブティ。

ハーブティは、5、6種あり、それぞれのブレンドも可能。是非、聞いてみて欲しい。 今回は、レモングラスとカモミール。




グラスワインは白、赤とも700円。

白はリュリー、赤はボジョレー(たぶんヌーボー)。よく見えなかった。



白は味的には薄目であるが香りは完全に焦げた香り。 これほど焦げた感じも珍しいのではないか? 


赤はふぬけもいいとこ。昨日開けたと思われるため、風味もなにもなし。 料理に合わせるのは至難の技。うすくて。 開けたてだったら、まだ良かっただろうに。 店の格からするとグラスワインは非常にアンバランス。





総評



さてお勘定は以上13700円なり。特筆すべきは

サービス料が17%。


これはびっくり。トータルの値段としては、そんなに気になる値段でもないのだが。 4皿構成であの立地から考えて3500円自体に無理があるのではないだろうか?  大したことじゃないけど、気になる。

それほどすばらしいサービスとは思えないし。ふつうだろう。あのくらいは。(悪くはない)



なお、他に気になるところは、料理の回転の早さだろう。 入店して、メインを食べ終わるまで1時間。これは4皿構成としてはすごい時間ではないだろうか?



遅すぎるのも考え物だが、もうちょっとゆっくりしてもいいかもしれない。 つい目の前にあると温かい内に食べたいと思ってしまうし。

これは個人的な意見かもしれないが。