入店
ふとある雑誌をめくる・・・・・・ふと目にとまったお店に予約をいれる。
そんな感じでなんとかとれた、予約である。 そこそこ混雑していることでも有名である。
さて、このお店、非常に幸先が悪い予感がした。
私が直接連絡したわけではないのであるが、昼12:00か1:30かを聞かれるのである。
2回転か!!!!
おいおい、そういうお店か? これは失敗したか。。。などよぎる思い。
当日は3人でランチへ赴く。 1時間半しかないとなれば、なるべくたっぷり
時間をつかいたいと思い、15分ほど前に駅に到着。 またお店は駅から近いのであるが、
この辺りに土地勘がないため、いろいろ迷ったあげくである。
さあ入店、と思うのであるが、CLOSE とある。
おい、おい。 時間指定して、少し前には開いているものだろう。普通。。。
ちょっとの間お店の人と目が合った気もするが、何の反応もない。
多少散歩するものの、一向に開く気配がない。
であるが・・・・・・・・・・・・
どうも人が吸い込まれていくぞ・・・・はいれるのか???
では、我々も。
い、いかん。 もうこれでこのお店への再訪はない、と決心しながらの入店。こんな入店は
久しぶりである。
店内はもう席は8割方うまっている。 12時前であるにも関わらず。
予約である旨をつげて席に案内される。 店はコの字の細長い感じ。
キッチンはガラス張りで、植竹シェフの顔もちらりと見える。
料理は3000、4000、5000円の3コースのみ。なお料理のチョイスは
できない。 3000円以外は2名以上でないと注文できないようである。
あまり胃の調子がよくない嫁さんは3000円のコースで、残る2名が4000円のコースを。
店は割とテーブルクロスなどから考えるに、それほど安っぽい店には見えない。
またサービスの説明も丁寧。 なかなか、やる・・・・
ただ、4000円の最初の一皿(まぐろのカルパッチョ)がなくなった旨を確認される。 それは別にいい。
・・・が、12時前でか?? それはどうかと思う・・・・
注文
グラススパークリング
銘柄の説明はなし。 運び手である唯一の女性は非常に無愛想である。
ふとグラスに触る・・・・・・おや、冷たい。 ほっほう、よい心遣いである。
果実味と泡がしっかり、飲んでは割と苦みのしっかりしたタイプ。繊細さなどは
あまり感じないが、食前酒としてはまあまあ、かな。
問題は値段だけどね。 それは後でのお楽しみ。
|
パンとオリーブオイル
しっかりと焼きのはいったパンであるが・・・・今一ついけてない気がする。ちょっぴり湿気気味。
何か空回りの印象。
だけど、このオリーブオイルはうまいねぇ〜 俺だけ??
よく聞く「果実を絞ったジュースそのもの」といった感じ。 これはいい。。
オリーブオイルの1本勝!! それに似合うパンが望まれる。
って思ったんだけど、同行した知人はまあまあといった表情。
これは経験なのか? 好みなのか??
|
最初の一皿 |
|
前菜の盛り合わせ
・ 白アスパラとフルーツトマト
・ 生ハムとゆり根とブロッコリーとインゲン
・ 水タコのカルパッチョ
3000円のコースより。
私は試食してないので、コメントはできないが・・・
これまでに食べたイタリアンの中では好印象。前菜の盛り合わせというと見た目はにぎやかだが
味はどれも中途半端というのが多かったので。でも今回の盛り合わせはどれも素材の旨みが生きている。
野菜は歯ごたえがよく、味もしっかり。ほどよい塩加減とオリーブオイルの味が良い。
水牛のモッツァレラが美味しかった。。。(嫁さんの談)
|
水牛のモッツァレラと春野菜
4000円のコースから。
上にかぶさった生ハムをとりのぞくと、春野菜の鮮烈な緑。
香りは、先ほどと同じ風味の好みのオリーブオイル。
しゃきしゃきとした歯ごたえのよさと野菜の旨みが印象的。そして水牛モッツァレラが
うまい。 やはり牛乳とは違うこの濃厚さはいつ食べても好きである。
好調なスターターである。
しかし、こんな簡単なものが、どうして他の多くの店で出来ないのかね?? 本当に。。。
また知人いわく、もっと野菜のうまいイタリアンがある、とのこと。。う〜ん、いきたひ。
|
第2の皿 |
|
黒イソとカラスミの冷製カッペリーニ
4000円のコースのみ。
上のちょっと載っている刺し身やカラスミは別に不要。 このパスタに絶妙に絡んだ
トマトソースをたべたまへ。 一緒にいた知人は喜んでいたようだ。もともとこういうの好きだし。。
よい仕事である。 ゆで加減も非常に好ましいものである。
これだよ。こういうのが毎回食べられれば、よく行くようになるんだよね。。イタリアン。
なお、一人20gだそうだ(笑) 厨房からよく聞こえちゃうんだもの。
|
白グラスワイン
値段未確認。ちょっと桃系の香り。
あまり特徴はないが、料理をじゃましない感じ。 夏向きに冷やしていくとよい。
でも、決して薄っぺらいという印象はなかった。
なお、グラスは水入れを含め、全てスペギローであった。
|
第3の皿 |
|
あおりイカと京大根のパスタ
3000円のコースから。
また、パスタ??という気もしないでもないが・・・まあ好きだから、いいか。
大根の葉がよいアクセント。 かなり和風な雰囲気。 香りもあおりいかと大根の風味をしっかりと感じる。
味も割合としっかり。 なんの出汁なんだろう??
こちらも、パスタはほどよい茹で加減である。
|
きじとポロネギのラグー
4000円のコースから。
ああ、うまい。 キジの淡白な味わいを感じさせず、しっかりとした出汁の味で
食べさせる。 またコクつけとしてかすかにチーズをかけているようだ。十分なうまみ。
また、キジ自体の歯ごたえもよい。 ポロネギのほのかな甘み、と。
|
第4の皿 |
|
カジカ(?)のソテー
4000円のコースのみ。
まあ、普通な感じかな? 魚は。
それにしても、厨房から流れてくるこのキャベツを素焼き(網焼き?)している
ときの香りはあまり知らない関西を感じさせる(笑)
他にも、ズッキーニ、小松菜などの野菜とちりめんキャベツとトマトソース。
キャベツのほのかな苦み。。。
だめだ・・・香りしか憶えてない・・・・・
|
第5の皿 |
|
子牛のばら肉とちりめんキャベツの煮込み
3000円のコースから。
まあ、味的にはそれほど、ってこともでもないのであるが、このしっかりとした
スープの味はどうだ。 上出来のポトフ、トマトベースって感じ。
ちゃんと作っているのをしっかりと感じ取ることができる。
当たり前のことであるが・・・・・ でも、ね・・・・・・
|
ジロール茸と子牛(?)
4000円のコースから。
カリフラワーとジャガイモがソースを吸って、非常にうまい。
ジロール茸は水っぽく、うまみや食感がさっぱりない。 出汁ガラになっちゃったの?? って感じ。
肉は・・・なんだろう?? 子牛って聞こえた気がするんだけど。。違ったようだ。
食べては非常に豚っぽかったんだけど。
まあ、いいさ。 ソースがうまいから、許そう。
なんて言っているけど、かなりお腹一杯でかなりアバウトな印象である。
|
デザート |
|
栗のスープ カフェラテ風?
デザートは適当に向こうが選んでもってくるもの。
ネーミングはいつものように適当である。
下のほうに、栗のスープが沈んでいる。かなり、栗である。
|
マスカルポーネ
こちらは、温かいデザート。 ややベリーの強いソース。 イメージよりは悪くない。
中のガナッシュだか、なんだか分からない歯ごたえは好感。
|
パンナコッタ オレンジと紅茶のソース
付け合わせはシナモンのアイスクリームである。
一番印象が薄かったな、このデザート。
ごめんなさい。 お腹一杯で正常な判断がデザートの時にはできてませんでした。
メモも取り忘れちゃったし。。あと3000円と4000円のコースでデザートには差が無いようである。
他のテーブルを見ても同じものを食べていたので。
|
| | | | | | | | | | | | | |
総評
どうでしょう? これだけの品数。会計してびっくり。3人で16000円以下。
なお、計算違っていたかもしれませんが(笑) それは許してください。
グラススパークリングを3杯、グラス白2杯をつけた価格です。
これだけ予想より下回ったお店は始めてかな?
とある雑誌に料理は「ニンニク、唐辛子を使わない優しい料理」と書いてあったけど、
いやいやどうしてしっかりした味付けで、うまみも十分。 野菜の旨みも極上というわけではないが、
十分なレベル。
よく有機野菜を使っていますなんて書いてあるお店とかもあるけど、要は味がなければ、
なんの意味もない。だって味がよくないってことは、野菜にとっていい環境じゃないんだから。
何軒かそういうお店があったけど、ね。 流行っているみたい。
帰りがけに厨房のガラス越しにシェフがペコッと挨拶してくれるのも、いい感じ、である。
そのためのガラス張りだろうし、その主旨は正しい。
カウンターに座っても「にこり」ともしないで、もくもくと作りつづけるお店はきらいだからなぁ〜
そうね。とりあえず最初の印象は悪かったけど、サービスも料理の注文の取り方から、
皿をもってきてくれるときの説明といい、十分なレベル。
でも・・・あの値段じゃ、サービス料とっているのかな?? 帰るときにレシートを
もらえなかったので不明。(その辺はちょっと。。。。かな?)
という感じ。 好きな味付けと値付けといい、合格なお店でした。
|