「リストランテ・ヒロ」   ★★○  2000. 11






入店




うまいイタリアンって気分で、こちらでランチ。 

もう非常に有名な店なので語る必要もないが、表参道から徒歩数分の所にある。
だが地下にあるとは知らなかった。 料理の価格に比べてかなりカジュアルな 雰囲気。 電話の応対など非常に丁寧で好感が持てていたのであるが、 実際、入ってみると完全に客をさばききれてない様子。


予約の名前を告げるのに、数分待った店は初めてである。


12時オープンで11時58分に入店して、席は残り1、2席というのは どういうことだ!!!!


とにかく、謎のお店である。

日曜日は3800円より上のコースしかないらしい。 それでも2回転しているテーブルもあるようである。今回はその3800円のコース。

コースの内容は、こちら。

読めるかな???



メニュー


お店が暗めなので、写真が不鮮明ですがご了承ください。
見にくい方は、拡大図へ。





注文





食前酒
 

スプマンテ


スプマンテ


銘柄不明。 700円。 かなりすっきり目のもの。 後口が特にすっきり。 酸味とコクのバランスがいい。 しかし、この泡立ちはシャンパーニュと違うところである。 ビールのような泡が立ち上るのである。 量と価格から考えてまずまず。
後ろに見えるのは、オリーブオイル。




自家製パン
 

いろいろなパン


パン1  パン2


左から、フォッカッチャ(ローズマリー風味)、全粒粉パン(丸)、トリコロールパン。

特に知人のお勧めがこのトリコールであった。 トマトとパセリを使って 3色にしているようである。 お味のほうは・・・・・・・・・・悪くない。 しかし、予想以上の手応えがないのである。 トマトもパセリも明確な主張がない。

しかし、敗因としてあげられるのはオリーブオイルであろう。 これをたっぷりつけて 食べてしまっているせいであろうが。このオリーブオイルはなかなかよい。 とは言っても、あまりいいものを食べているわけではないから、どの程度の位置づけのものか まったく不明であるが・・・・しっかりした苦みと風味が食欲をそそる。 お腹が減っているせいか、泡とパンをがつがつと食べてしまうのは品がないと知りつつ、 止められないものである。




前菜1
 

キングサーモンとホタテのタルタル サラダ仕立て


サーモン1  サーモン2


中央にキングサーモンとホタテをカップ状に。 上にはホタテを薄切りにしたものが 載っており、その下にはサーモンとホタテ他が細かく切ってタルタル状にまとめてある。

パンに載せて食べるといい、というアドバイスがあったのであるが・・・・・・ 個人的には塩分が少なく、そのままでよい。 ヤングコーンは下味が付いており、心地よい食感と味。またマヨネーズ (??)となっているソースもまた美味であった。
ケッパーの味が特徴的な一品。




前菜2
 

牡蠣のベニエ


牡蠣のベニエ


ベニエって何だろうとおもったら、フリッターだそうです。


牡蠣はふっくらとしており、一口でペロリ。 まずまずの一品。 が、知人が食べたものはしょっぱかった、とのことでやや不満気。たまたまだったのか?




フォワグラのソテー かぼちゃのピュレ ポートワインソース


フォワグラのソテー


私のはやや大き目。もう一人のはやや小さ目である。たまたまか?

表面のカリカリ感が好印象。 中はほどよくふわふわな食感と好対照。 味わいは甘すぎず、ほどよい感じ。 かぼちゃとのピュレとの相性は疑問であるが・・・・



パスタ
 

ペコリーノと地鶏、トマト、黄ピーマン のラグーソース スパゲッティ


トマトのソース スパ


予想外にさっぱり。 ラグーソースと言うともっと濃厚な肉の味を期待していたのであるが、 どちらかというとピーマンの甘さのみが印象的。 鶏はかなりさっぱり目の味。 上のペコリーノもそれほど印象的でないのはないのはなぜ? もっと塩分きつくないか?? 普通。

香りは良かったようである。 




小イカのぶつ切りと里芋のスパゲティ ブッタネスカ風


小イカのぶつ切りと里芋  小イカのぶつ切りと里芋


イカのはらわたを使ったソースらしい。イカ墨の甘さはあまりないが、ありがちな にんにくの香りが支配的。 内臓のうまさはソースにうまく使われている。 里芋は食べては分からないほど小さく細切れにされている。 ただし、口の中でねっとり感が広がるのみ。 その他の味はケッパーが支配的である。 ほどよい酸味があるが・・・・ ややありきたりの感がぬぐいえない。




デザート
 

焼きリンゴとマスカルポーネチーズのセミフレッド 
バルサミコとヴィンコントのソース


焼きリンゴ


焼きリンゴとエスプレッソに浸したスポンジ、パイ、アイスクリームなどが層にもなっている。 お店の方は、一緒に食べてくださいとのことであるが・・・・・・

一緒に食べると味がバラバラ、別々に食べるとそれぞれうまい。

腕はいいようであるが、センスがないのではないでしょうか?? 個人的にはエスプレッソに浸したパンが なかなか。 嫁さんは苦すぎるとのコメントであったが。 その代わりにパスカルポーネのアイスクリームに好感をもったようだ。

しかし、バルサミコってこの皿に合わないと思うのだが、どうだろう??








総評




3800円のコースでありながら、この内容。 いかが思われます??

フォワグラは比較的高い素材とはいえ、牡蠣を頼めばそれほどの原価はかからないと思われる。 フレンチと違い、フォンなどの手間を考えると原価率や手間賃がとても高いとは思えない・・・・・


ほとんど、家賃か???

この値段でメインがないコースは始めてである。


応答は丁寧であるが、サービスの人数が客数に対して完全にオーバーフロー。 また料理の遅さも特筆すべき物。 


もっとのんびりした雰囲気であれば、それは望むところであるが、この環境ではねぇ〜     ただうるさいだけだし。。。


まだまだイタリアン開眼への道は遠いようである