入店
有名な強羅花壇のとなりにある 懐石料理 「花壇」。
踏み切り脇の小さいな道を下っていくとそのお店はある。
たぶん、系列なのであろう。 脇の駐車場には「強羅花壇」に宿泊している客のものであろう
高級車がずらりと並んでいる。 1泊6万〜というところらしいが、食事が美味しいと
聞いている。 であれば、こちらもそこそこ期待できるのではないかと思って、来店したわけである。
閑院宮様別邸の洋館であったところであり、インテリアなどもそんな雰囲気。
さて食事ですが、和食はまだまだ未経験な面が多いので、不正確な点が
多いかもしれませんが、ご了承ください。
注文
先付け
まずは先付け? (いきなり言葉を知りません)
見てのとおり、一口サイズのアミューズがたくさん。。。
まずは正月ということで乾杯ということらしい。ほのかに温かい梅酒を薄めたと
思しきお酒。 かなりマイルドな飲み口で甘さも程々。 アルコール度数はおそらく10%以下と推定。 香りなどは
良いのであるが、飲んではやや薄めの印象。 食前酒だから、いいのか、こんなもので。
右の写真は、人参と長芋の酢の物? 甘酸っぱいあんがかかっている感じ。あんは
しっかり出汁を感じ、うまみも充分。またそれぞれ梅の花の形に切ってあり、懐石らしい細かな仕事がいい。
おそらく、からすみ。 ねっとりとした歯ざわりとやや海臭く、卵状のものとして判断。
いかにもワインと合いません! みたいな味であるが(笑) 味はやや塩分はきついものの、
旨みもなかなかである。からすみの周りの白いものは、何でしょう。。。かまぼこみたいな感じ。
大根おろしといくらとキノコ。 キノコはよく分からなかったが想像線上にある味。 レベルは
低くないと思うけど。
羽子板状の皿に盛られたいくつかの料理群。
小魚の煮物(田作り)、黒豆、梅味の棒状ゼリー(名前不明)、
生麩(まりの模様)、たらこの甘煮、かずのこ
「かずのこ」は甘さと苦み(?)とのバランスがよく、
「たらこの甘煮」とは違ったうまさ。たらこもその食感と味とも上々。
しかし、個人的に気になったのは、「黒豆」であろう。
プロの技であれば、当然ではあるとは思うが、しわ一つなく煮てあり、
上品な甘さとしっかりした豆自体の旨みが残っており、なかなか。
最近、なぜか豆類がうまい・・・
金粉はいらないけど。
どれも家庭の味とは違ってよい。
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椀
海老しんじょをかつら剥きした大根で、おおったようなもの。
海老しんじょもさることながら、やはり吸い物の味が上々。ゆずの香り。
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刺し身
かんぱち、ひらめ、あおりいか、うに
あおりいかは、かなりうまい!!
が、それ以外は・・・・・・・・・・
途中で、お正月ということで、こちら。
本当に一口ですが、御祝いのお赤飯。 特にどうということもないが。大根の羽子板とユリ根が添えてある。
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焼き物
粕漬けされた魚(銀むつ)を焼いたものであるが、こちらなかなか味がしっかりついており、
たっぷり乗った脂もまた美味。 かなり強めの甘さとうまみ。
近所の粕漬け屋も美味であるが、こちらまったく引けをとらず、また違った味付けで
好印象。菊花蕪の酸味ともよく合います。
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揚げ物?
「まめふぐ」の揚げ物。
なんじゃ? 「まめふぐ」って。。。名前の通り?7〜8cm程の小さいふぐ。
からっと上がっており、魚の上品な白身が美味。
骨までばりばりといけ、またしっぽまでカリッといける。
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煮物
たいかぶら、というらしい。 要は鯛と蕪? < みたまま!
こちら、私的には大ヒットな一品。ゆずを大量にいれてあり、奥には絶妙に煮てある
蕪。 表面はやや固めであるが、箸をいれると、なかはほろほろに崩れていく。
そのギリギリのところで供されている。 また、周りの鯛の出汁をたっぷり吸っている。
鯛自身も旨みを出汁に使いきってはいるが、そのゼラチン質がまた出汁を吸って絶妙な味に仕上がっている。
俗に言う目の周りの肉や、頬肉を堪能できた。
また、その残り汁はたっぷり柚の香気を吸っており、一気に喉元を通り過ぎていった・・・
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ご飯
ご飯と味噌汁、香の物。
味噌汁は赤出汁のよい香りと味。 どうも身はないものの、しじみの旨みを
使っているようである。 香の物もなかなかであるが、ご飯はそこはかとなく、
旨みと塩分を感じる。 何の旨み、香りだろう?? それとも気のせい??
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総合
実に本格的(まあ、これでも高級な部類には入らないのだろうが・・・)な懐石料理は
2回目ということもあり、さっぱり分からない。 これが、懐石料理の中でどのくらいの
位置にあるのか?
ただ、料理は平均以上の味は出ていると思う。それぞれに、香りや味がしっかり
つけられており、同じような出汁を使っているのであろうが、飽きることなく
最後まで楽しめた。
ただ、ネックなのは、一言。
足りない!!
私と食事をご一緒した方はご存知かと思うが、決して食は太いといわれるような事はない。
その私がこの料理を食べて、2時間後には他に食べたくなるほどである。
実際、ビールやお茶などでお腹がいっぱいになったようなものである。
また、和食というものはこういうものであろうが、やはり一品一品ちまちま出てくるのは
性に合わない。 (もっと年を重ねてくれば、変わっては来るのであろうが)
まだ若いうちは、もっとこってりした料理を選ぶことにしよう。。 ってこんなもんなんでしょうか?
それにしても、もっとも親しむべき和食に関して、あまりにも知識が不足していることを
実感した。
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