入店
今回のメインの目的? ってことはないけど、温泉入ってフレンチってことで。
こちらがオーミラドーのホテル部であり、ホテルマンが制服で雪かきをしているのはなかなか風情
がある。 門を入り、そのホテルマンに予約であることを告げると隣のレストランのほうへ
案内してくれる。途中でトランシーバーで我々が来たことを告げながら・・・・
中に入ると、あまりお客は多くない。 時間は1時であったが。 その後30分ぐらいすると
ぞくぞく客が入ってきて、ほぼ満席に。 とはいっても、7卓ぐらいであろうか?
テーブルは、暖炉部とテラス部になっており、季節によって使い分けるものと考えられる。
いやぁ〜 いいですねぇ〜 木のパチパチ言って燃える音を聞きながらの食事とお酒。
非常にのんびりさせていただきました。
この雰囲気はいかが? 雰囲気にあまり左右されない私であるが、これはなかなか魅力的である。
そして、嫁さんのお気に入りがこちら。
白鳥の頭を模した椅子の飾りである。
さて、メニュは3500円と6500円、10000円の3コース。他にシェフのお任せというのも
あったでしょうか? しかし、どれもポーションは同じくらいらしい。
今回は3500円と6500円のコースを頼んだのであるが、同じメニューもあるかと思ったら
デザートまですべて異なる料理だったので、なかなか楽しめた。
なお3500円コースでは他にスープ(+600円)を付けて皿数を合わせた。
注文
食前酒 |
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キール
1500円。 お勧めは自家製の梅酒をシャンパンで割ったもの。
使用したシャンパンはローランペリエNVであった。 割合たっぷりあり、
かつ、甘さと梅の酸味が整い、かなり好印象の食前酒となった。
幸先、うれしい展開である。
それにしても・・・・これってキールっていうの??
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アミューズ
ほろほろ鶏のレバーとブルーチーズのフリット。
見ての通りホロホロ鶏の方はやや大き目のレンゲに一口(じゃ無理だけど・・・)サイズで
コンソメゼリー寄せっぽく。 レバーはねっとりして、味もほどほど。
ブルーチーズのフリットもブルーチーズのクセもほどほどに抑えられており、先の食前酒と
共に胃袋のタコメータが2ndから3rdへと上がっていくのを感じる。
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パン
パンはアツアツで供される。それほどの印象はなかったが、バターの代わりに
オリーブオイルと思しきものが供される。 珍しいですねぇ〜 フレンチでオリーブオイルとは。
あまりオリーブオイルはクセのないタイプのものを使用しているようである。
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前菜 |
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ジャガイモのパンケーキ
6500円のコースの前菜。ガラスの大きな器に綺麗に盛られている。 ちょっと季節感がないが(笑)
ジャガイモのパンケーキとニジマスの薫製(?)と卵と、ウオッカのグラニテ添え
イメージ的には、パンケーキの上に乗っているのはマスか何かの卵だろうか? イクラにしては
小降りである。そして、それをキャビアに見立てた料理のように感じるがいかがであろうか?
見た目にも楽しい一品。 特に、これ!! ってことはないが、美味しく頂ける料理である。
特にジャガイモのパンケーキがナイフをいれるとトローリと何かがとろけ出てくる。 どうも卵の
ようである。 ニジマスも多分、軽く薫製風にされているのであろう。 軽目に。
自家製ドレッシングと共に頂くと、なかなかよろしい。
そして、ウオッカのグラニテで口の中をリフレッシュ。
なかなか気にいった一品。
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大根とレバー
すいません。料理名がよく分かりません。 3500円の前菜より
かなり大き目の大根を厚めに切って、それをコンソメ系の中で煮て味を染み込ませたようなタイプ。
味にありがちな甘さはない。 上にのっているレバーはホロホロ鶏のものであり、砂肝なども含まれる。
味はいい。 特に砂肝の食感が好感。
周辺を飾る紅芯大根の薄切りの揚げ物や、いろいろな葉っぱ物を彩りよく飾っている。
こちらも見て楽しめるものに仕上がっている。
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魚 or スープ |
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ビーツ風味のボルシチ
+600円の別皿として3500円のオプションとして追加したスープ。
ビーツをベースとしたボルシチらしい。 脇にはスプーンに入ったハーブクリーム。
これをドッとボルシチに混ぜていただくらしい。 またその脇にはピロシキに
模した小さな揚げ物(?)が。
ビーツの軽い風味と暖かみを感じる味付けでなぜか「ほっ」とする味である。
ハーブクリームの効果はよく認識していないが、実は結構はまった味である。
実直な味。
ただ、これはボルシチか? って言われるとちょっと??? ^^); ピロシキもどきは大したことなし。
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タイとスズキのムース
6500円のコースより。 料理名は適当。
タイとスズキのムースを焼きなすの上にのせて、包んで焼いたもの。 なかなかに美味。 であるが、
個人的にはソースとの相性に疑問点をあげたい。 肉に合わせて問題がないほどこってりしたソースは
この魚にはあまり合わないと思うのはどうだろう? その後に肉料理もまっていることだしね。
純粋に、その魚だけなら◎。 魚のしっぽもおしゃれである。
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メイン |
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子羊のロースト
産地は失念。北海道? 海外?? 6500円のコースより
とにかく、羊の味というかくせはやや強め。子羊とは言っても、草を少し食べているんじゃないか? という
ぐらい ^^); ただ、こちらもかなり満腹に近い状態だったので、余計にそう感じたのもしれない。
下には赤米が敷いてある。 付け合わせも割と美味であり、しっかり主張して小気味良い。
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ニジマス
ニジマスだったと思う。淡水魚であったことは確かである。やや記憶があいまい。3500円のコースより。
特にどうってことはないように記憶している。 ただ、上にのっている魚の皮が非常に
パリパリで面白い。 まあ、ありがちな調理法であるが、そのパリパリが尋常ではないほど
パリパリなのだ!! まるでかた焼き煎餅かのような固さである。。 従って、魚の皮に
感じられる旨みや脂分はまったく感じられなかった。 もともとそういうものなのかは、
経験不足のため、言及しないでおこう ^^);
なお、グラスワインを一緒に飲んだが、白はロワールのオイリーなしっかりとした感じ。
フレッシュな感じは感じないが、食事と合わせるにはたっぷりなアルコールがよし。
赤ワインは、ボルドーだったように記憶しており、どちらも800円で量もたっぷり。
コストパフォーマンスがよい印象がする。
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デセール |
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ブラマンジェ
こちら、特に特筆すべき点はないが、結構おいしい。 奇をてらっておらず、王道路線で
しっかり楽しめる良品。 タピオカの食感とブランマンジェの食感の対比がまたオツ。
甘さもなかなか良いところを付いてくる。 3500円のコースより。
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チョコとチーズのケーキ
というようなことを言っていたように記憶。 だが食べてみると、はっきりいってティラミス。
だが、これは侮れない。 もともとかなりヘビーなチョコレートは好きな口であるが、これがかなり
強いカカオなのである。 ビターもいいところ。砂糖はほんのちょっとしか使ってないんじゃないか?
って思えるほど。ビター。 かなり大人の味。 こういうデザートも珍しいかも。
ハーブティーはブレンドである。 乾燥したハーブを使用しているバラ系の香りが強めかな?
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総合
一言、いけてる。
確かに、純粋に「味」という観点からすれば、これを上回るお店も多かろう。だが、総合的な
サービス(丁寧なものである。説明もやや風邪気味であったことから聞きにくい点もあったが)や
価格を考えて。
価格はかなりリーズナブルだと思うが、どうだろう? 昼の3500円のコースをみてみれば、
前回の六本木のお店を考えてみれると破格であろう。 もちろん場所が違うということは分かる。
が、スタッフも数もこっちははるかに多いと思える。 我々の席のうしろは厨房への出入り口
であったため、やや騒々しい点もあったが、たまに見える厨房では結構な人数が
働いていたように見える。 (って他のお店はよく知らないけどね)。
少なくても皿を見れば、盛り付けも楽しませてくれ、味も標準ラインはクリア
していると思う。
そして、環境。
これを見て、何も感じなければ、それは感性が違うようなので何を言っても無駄であろう。暖炉は本物である。
時折、ギャルソンらが木をくべて、火が消えないように調整している。
夏場は、おそらくこちらのテラス席からの風景が楽しめることと思う。
う〜ん、箱根に来た際には是非立ち寄っていただきたいお店である。
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