「 福満楼 Dynasty 」   ★★★  2000. 10






入店



日本から予約した初日のレストランの1軒。 手持ちの資料によるとやや廉価であるという。 ニューワールドルネッサンスホテルのメインダイングで4Fにある。

夜7時に予約してあり、入店するとすでにほぼ満席の状況。

こんなことは始めてである。

ホテルのレストランで夜7時なんて数組しかいないというのが私の今までの経験である。 それがどうだ。 

よほど人気があるのであろうか?


ホテルの夜ということでネクタイを締めていったのであるが、まったく不要のこの環境。 よくみると明らかに地元民。 また大人数の客が非常に多い。 1テーブル4〜5人の客が 多い。 いかにも、という雰囲気。


さて、このお店。 さらに特筆すべきはその温度(クーラー)の度合いである。

  すさまじく寒い。

どのくらい寒いかというと、ビデオをカメラがこのお店を出た後、「結露」して その後、1日使えなくなったばかりか、こちらで取った映像がなぜかなくなってしまっているくらいである。  要注意である。


といわけで、このお店だけ映像がないため、記録がはっきりしない。ご了承を。




注文



料理
 

鳩のロースト

美味である。 背筋が震えかけたほど。 すばらしい。 こちらも 烏龍茶か何かでマリネしたものをローストしたものとは思うが、その風味といい 脂のノリといい、すばらしい一品。

骨にしゃぶりついて離したくなくなる、そんな良品。




アヒル(?)の水掻きとあわびの炒め煮

今回、あわびを食べていないので、ちょっとチャレンジ。 

水掻きはわりと食指をそそられたので、注文すると、かなり大き目のあわびのスライスが 皿一面に敷き詰められている。 そのしたには・・・・・・・

        みずかきが原寸、そのままの形状

で、4個ほど。 もろ、である。 食べるとゼラチン質でとろとろになっており、 ちゅるぅ〜と喉の奥に滑り落ちていく。 こういうゼラチンは私の好物の一つであり、 無性に止められなくなる。 食べる時、指の骨がちょっと邪魔だけどね。。。



それにしても問題は、あわびが美味しくないこと。 また、強烈なクーラーのせいで、あわびがどんどん温かくなくなる、というより 冷たくなっていく・・・・・・・・・・・・・

ちなみに、連れはこのみずかきの形状で、やや食欲がそがれたようである。





あげだし豆腐ときのこと青菜

あまりはっきり記憶がないのであるが・・・・きのこがわりと苦手だった記憶がある。

はっきり覚えているのは、ご飯が欲しくなる料理であったこと。



土鍋ご飯

なんというアバウトな記憶であろう。 要は、ご飯と小海老と干し椎茸、干し貝柱 を土鍋で炊いた、ものといえば、イメージが伝わるだろうか?

はっきり言おう、うまい。



それはそうであろう、旨みのかたまりみたいな具で炊き込んであるのでだから・・・ とかいいつつ、2人でほとんど鍋のご飯を食べ尽くすほどうまみがあった。

一鍋でボウル6杯分ぐらいはあった。 しかし、2人で注文するものではないな。





デザート
 

マンゴータピオカ

マンゴープリンがないと言われ、本日のスペシャリテということで、こちら。 従ってメニューに載ってない。 マンゴーのスープの中にタピオカが沈んでいるような 物。 こちらマンゴーがかなりの美味。 マンゴープリンにしても結構高得点が 期待できるものであろう。 

それにしても、あまり香港でタピオカって食べていないような気がするが。。。



エッグタルト

香港で始めて食べるエッグタルト。 小さ目のが3個。

想像していたものよりかなり美味。 卵が非常に濃厚で、カスタードクリームを 思い起こさせる。 ブームはもう当の昔におわっているような気もするが、 うまいものはうまい。





豆腐

よくある豆腐を砂糖水にうかべた料理である。

であるのであるが、こちら、本当にそのまま。 砂糖水(というかシロップか) に浮いている豆腐・・・・・・・・そのままである。  好きなのは生姜の風味を追加してあったりと、なにか工夫がしてあるものであるが、 ここのは・・・・う〜ん、というところ。


豆腐が、甘くても別に気にならないのであるが、豆腐の中にまで味が染みず、 口のなかでバラバラになるのは、料理としての完成度に問題があると思うのであるが。








総合




現地人の多いレストランである。家族連れ、知人同士。などなど。。。

味付けはメリハリのはっきりしたわかりやすい料理。 特に食事を通しての 印象は、ご飯にあうおかず、というものである。 実際、各人でボウルで 白米を頼んでいるのをここほど多く見かけたことはなかった(ホテルのレストランで、である)。
実際、白米との相性は絶妙と容易に想像できる。 こちらに在住すれば こういうものが欲しくなるであろうことも想像できる。 ホテルのレストランとして やや珍しい雰囲気ではないだろうか??
なお、料理のタイミングも絶妙で、タイミングを計っているのであろう?

すべての料理がここまで、いっせいに並ぶのは初めてである。

どっちかというと出来た順に並ぶというのが私のイメージしているところであるが、この辺は ホテルであることを実感する。 しかし、これもご飯とおかずと一緒に食べるための 布石と考えていいのであろうか?



しかし、寒かった。。。