「 文華 Man Wah 」   ★★★○  2000. 10






入店



前回、

「香港の食事はここだけ来れればいい」

とまで感動させられたこのお店。

自らの感覚が幻覚でなかったことを確認すべく、香港の食事は ここからスタートすべきとの初心を貫き訪問。 今回は窓際の割とよい席に案内される。 目の前にはビクトリア湾と周辺の景色が広がる。


窓からの風景






注文




テーブルセッティング

外から陽光がさんさんと降り注ぎ、気持ちよく食事ができそうな雰囲気である。 まずは、アペリティフを聞かれる。 前回モエシャンを飲んだのであるが、今回は どうもなさそうだ。 聞こえたところではブーブクリコが一番安そうだ、との判断から。

ボトルを確認すると Rich Reserve '91 のようである。

なみなみと注がれたグラスから濃厚な香りが漂い、食事への期待を高めてくれる。

シャンパーニュ


しかし、これは・・・・・・・・ 何cc あるんだ?? 150ccは下るまい。 価格はやや高め(?)の 約 3000 円。



料理
 

酸っぱ辛スープ



スープ


Hot and sour soup with "Ting Wu" vegetables

美味しいが、それほど特徴があるわけではない。 このお店としては珍しい凡作 ではないだろうか? もちろん悪くはないのであるが。

どうも他の料理にレベルに比べると・・・・・・・・



ホタテとアスパラガスの炒め物



ホタテ


ホタテの火加減・風味を生かしつつ、アスパラのしゃきしゃき感、銀杏のほろ苦さ、 松の実の香ばしさと食感、などが渾然一体となった一品。 野菜もよいものを 使っていることが実感できると思う。



ナマコの煮込み



ナマコ


巨大なナマコである。 写真の奥に見える物体が「それ」である。 通常、薄切りとかになっているのをよく見るが、これだけの大きさで かぶりついたのは始めてである。 しかし、ナマコ自体は歯ごたえを楽しむものであるので、

たっぷり楽しんだ。

椎茸、タケノコ、チンゲン菜も歯ごたえ、味付けなど文句無し。 ナマコって内側がやや固いのね。 知らなかったわ。



鶏肉とブロッコリーの炒め物



鶏肉とブロッコリー


やや辛目の味付けである。一口目にはかなりショッキングなほど辛い。

が、2口目ではそれほどでもなくなり、3口目ではほどよい刺激に落ち着く、なぜだ?? こちらもブロッコリーの歯ごたえと味付けなど、よしよし。 甘み、しょっぱさ、辛さの見事なコントラスト。



チャーハン



チャーハン


前回感動の嵐に包まれたチャーハンであるが、さすがに前回ほどの感動はない。 が、美味であることには違いない。 
やや個人的な印象であるが、夜に比べ全ての料理において焦点がわずかであるが、 ぼけている気がするのは気のせいであろうか??



調味料:XOジャン



XO


料理自体にしっかり味が付いているので、使うことはないのであるが、 正直、これだけで食事ができるぐらいの美味である。 今まで食べてきたXO醤の中で ベスト だと思うのだが、どうだろう?

これだけでビールのつまみとして完成する。次回の訪問の際には購入して帰りたい・・・・が、 一体いくらなのであろうか? やや心配なところでもある。




デザート
 

マンゴープリン



マンゴープリン


絶品である!!!

一口目はややインパクトが弱く、ん・・・、と思いつつ飲込むと、後味にマンゴーの 濃厚さが口の中に残る。 2口目には1口目の残り香と新たなマンゴーの甘みと酸味が バランス良く口の中に広がってくる。 これはもう止まらない。

二人とも無口で食べつづける。 頬だけが緩みっぱなしで。 いや、まいった。 前回のマンゴープリンに比べて、大幅な印象違いである。

このマンゴープリンに関しては別項(コラム)でわずかであるが、考察してみたい。



お茶



お茶


プーアル、烏龍、緑茶、など数種よりの選択。 こちら烏龍。 岩茶であるようである。 (確証はないが) やや薄めの印象。 お茶屋で試飲するのとはやはり訳が違うようである。 香りから素性の良さは感じ取れるが、気のせいかな??

HK$45









総合



手持ちの資料によると、昼もメインダイニングで飲茶はやらないと聞いていたが、実際は やっているようで、メインメニューは言わないと出てこない。 私たちは飲茶には目もくれず メインメニューからのセレクト。 前回の夜に比べ、やや「締まり」にかける気もするが、 前回の印象に間違いないことを実感できた。 これからエンジン全開で食べまくることを誓う。

とは言え、他の人に比べるとやや小食であるが。

隣に日本人のアベックがきていたが、はたしてこのお店の良さが分かってくれたのであろうか? 心配である。

ここで翌日のディナーの分も予約を入れてしまう。

HK$1200のお勘定であるが、うち$400がグラスシャンパン(2杯)というのはどうかと思う・・・



クイズ


メニューのコピーは こちら (重いです)。上記の料理はどの料理になるか想像してください。



 
 
  正解は私も覚えていません。