「港湾一号 One Harbour road」   ★★★★  2001. 8






入店



話しに聞く限り絶賛される中華料理店である。香港4度目にしてようやく実現したこのお店への訪問。 日本国内から窓側の席をしつこいほどまでに予約して。。。


ホテルの8Fにあり、眺めがよいとされるが、果たしてどうであろうか?


窓際をゲットするために予約より15分ほど早めに入店し、席まで案内される。 そこは・・・・・・・・

    パラダイス


であった ^^);


テーブル




窓の外からは夕日の赤が店内を照らし、さながら夕焼けで店内が染まったかのような風景。 そして窓の外には同じく、夕焼けに照らされた海が眼下に広がる・・・・・


う〜ん、確かに素晴らしい。


店員はフレンドリーとは言えないが、聞き易い英語で非常にありがたい。

メニューは日本語のコースが3つ、英語で書かれたコースが1つ、 あとはグランドメニューと季節のおすすめメニューが目の前に広がる。


食前酒のビールをたしなみながら、ゆっくりとメニューをセレクトする。
結局、英語の記述によるコースをセレクト。 (日本語だとなんかぼられている気がする・・・詳しく計算してませんが)

640HK$のコースでまずは様子見を。 よければ、再度挑戦します。 これぞ長期戦の余裕。。

このコースは、前菜、スープの後、5種類の中から3種を選ぶようなコースになっている。


メニュー1メニュー2メニュー3メニュー4



テーブル







注文





食前酒
 

サンミゲル


本来ならワインといきたいところだが、今ひとつ胃の調子が・・・・

って2日目でかい!! 既に私は胃腸薬を飲んでの戦列復帰である。

なんとも胃弱なことである。



テーブル






食事
 

豚3品


豚  豚




豚を使った前菜。 3品。
 
甘さを持ったもの、パリと皮を香ばしく食べさせてくる物、 香辛料が香ばしいもの、の3種。名前が分からないのですいません。


まず、一言いっておこう。。。 最高である。


こんな豚を食べたことがない。 甘い豚は口の中でとろりととけ、 その余韻がゆっくりと楽しめる・・・・皮を食べさせてくれる物はその食感を楽しめる。


そして、香辛料がたっぷり効いたその一品は絶品である。 旨味の塊でありながら、そのスパイスがしつこさを消し、 口の中にたなびく余韻だけを残してくれる。

言葉にするのさえもどかしい。。 やや味強めであるが。 特に香菜と一緒に食べるともっと幸せ。


豚






ツバメの巣のスープ


ツバメの巣  ツバメの巣



それほど塩分は強くないが、量が結構あるので、これで十分である。


ツバメの巣はともかく、ホタテやエビなどの風味が、 一体何重奏になっていることだろうか? 鶏のだしをベースにどれも主張しすぎず、 ため息しかでてこない、この味をなんと表現すればいいのだろう??

香りもまた、口の中で長い余韻を感じられる。





アワビ


アワビ  アワビ



一人1個でこのコースの値段からすると無理のない大きさであろうか?
アワビは切ると中は真っ白で値段相応であることを実感してしまう。


そしてアワビの食感も・・・残念ながら致し方ないものである。


しかし、なんというソースだ!!! 今までに無いほどの奥行きと余韻の長さ。 グランヴァンに匹敵するそれはまさにワンダー。


アワビを食べなくても、このソースは味わう価値がある。





鶏のロースト


鶏のロースト  鶏のロースト



上の料理からかなり時間があいての後半2品


本当にロースト(Baked)? って感じですが、これもまた侮れない。  って実はもうかなりお腹いっぱいで少し気持ちが悪くなりながらのコメントですが。


付け合わせのショウガとオイスターソースとは言っているが、このソース類が絶品である。 鶏自体にもしっかり味がついており(というより味が強すぎ)、特に必要ないのですが。。。 皮はぷよぷよで、ゼラチン質なような食感を感じさせる。

ショウガが鶏をさっぱりとさせてくれる。


なお、このほかに常時テーブルには4種の調味料が並べられているが、どれも良品ばかりである。 これで料理作ったら、さぞかしうまい物ができる直感バシバシである。





鶏のロースト







ちんげん菜と中華ハム


ちんげん菜  ちんげん菜



はっきり言おう、ハム邪魔。


こちらもあまり目に見えないソースをたっぷり含んだちんげん菜を口に含んでかめば、 野菜の苦みの中にソースの旨味が広がり、こんなにうまいちんげん菜をどうやったら 作れるのか疑問に思えるほどである。





ご飯


ご飯  ご飯



これは一体何でしょう?

食べてみると「おこわ」の感じがします。  今までの料理に比べてかなり塩分抑え目であり、上には錦糸卵、ネギ、 シャンツァイ(香菜)が載っており、中に干しエビと思える食感と旨味が。


個人的には今ひとつ・・・の感がありますが、嫁さんには好評。  この食感としみじみとした旨味がいいそうです。




デザート
 

マンゴープリン


マンゴープリン  マンゴープリン



デザートは別にデザート用のメニューがあるが、もう見なくても決まっている。 ここのマンゴープリンは例の文華と覇を競い合うあうほどのもの、ともっぱらの噂である。

見た目は本当に、他のHPで見た物と同じであるが、想像よりサイズが大きい。 さてどんな味か・・・・


どちらかというとあっさり目であるが、それは決して甘くない、ということではない。 かなり甘めな一品。であるが、それをマンゴー自身の高い酸が補い、 私としてはかなり好みの味に仕上がっている。 

明日の文華と比較してどちらがよいか判定して、マンゴープリンofマンゴープリンを授けたい、 ほどである。

ただ嫁さんからすると生クリームが一垂らし欲しい、 マンゴーの果肉の繊維がちょっと気になるということで評点は今一つ。 珍しく評価が別れた一品である。



マンゴープリン










総評



まだまだ未熟でした。 こんな素晴らしいレストランがあるなんて。
前々回、食べた「文華」とは異なる感動が・・・・・「文華」は、 そうあまり中華っぽくない感じがするのですが、こちらはモロ中華の味わい。

それにしても、午前中食べたその辺の中華となぜこんなにも違うのだろう?
素材? 調理法? 上湯? 不思議です。



つい、明後日の夜の予約をいれてしまいました。。  いかん、行けるレストランが1軒減ってしまった;;


これがコースじゃなくてアラカルトだったら、どうなるの?? って感じです。 そして、グランドメニューを見ましたが、アワビやフカヒレなどの高級素材を除けば 普通に一品2000円〜3000円前後。 日本の中華に比べたら激安です。


店の客層もかなりカジュアルで、ネクタイ締めているのって私だけ? って感じでした。

フロアは一部吹き抜けの2階構造になっており、席数はかなり多めです。 サービスも悪くはないです。ただ、サービスする方の人数もそれなりにいるようですが、 席数が多いため細かい所までは行き届かないようです。料理も途中で止まってしまいました。
急いでいる訳ではないので、のんびりと待っていましたがちょっと気になりました。

そうは言っても店員の英語も聞き取り安く、非常に楽しく、美味しく過ごせた1軒でした。 途中で胃の調子が悪く、気持ち悪くなってしまったので、コメントが後半辛目ですが・・・・