「Spring Moon　喜麟楼」　　 ★○　　2001. 8





入店



とうとう来ましたペニンシュラの喜麟楼。　なんでも、マンゴープリンがうまいとか。 そして、この立地にあり、長年の営業であれば、さぞかし・・・・という期待 感で到着。


テーブル




なお、このお店、香港初の撮影禁止店。
う〜ん、嫌な予感がします。　今までの経験で、撮影禁止で良かったことがないのですが・・・・ （まあ、数少ない経験ですから分かりませんが）

よくルールが分からないのであるが、料理はダメで、人物ならＯＫ。またビデオはだめだが、カメラならいいらしい。 なんのこっちゃ？？


お昼ではあるが、グランドメニューからセレクト。



注文





食前酒
　

サンミゲル


いつものビールである。　しかし、香港はどこでも泡を作るように注ぐ。 飲むところ無いよ。。　

グラスの半分以上が泡で満たされているが、この店のサービス人、ギリギリのところで注ぐのを止める。 「あぁ、あふれちゃうよー。」と内心思ってしまうのだが、あふれない。あと0.5秒でも止めるのが遅ければ、 確実に泡があふれているはず。
この点はさすがだなと思ってしまった。たいした事ではないんだけど。





食事
　

酔っぱらいエビ


このお店のスペシャリテということもあり、一度は食べてみたかったので挑戦してみました。


メニューには「市場価格」とありましたが、聞いてみると１人２００ＨＫ＄とのこと。 予想よりは高くないので挑戦。かなりビジュアル的にいいらしいけど。。。 （他のお店では見たことあります）


まず、透明なガラス容器に入っているエビは死んでいるのかようにあまり動く姿は見えない。 容器の隙間から紹興酒を注ぐと、エビがぴちぴちはねる、はねる。 容器の外へ酒が飛び出るぐらいである。　ふむ、死んではないようだ。


しばらくすると、おとなしく（完全に泥酔か？）なった状態で、 隣の鍋の（蓋つきで、エビ１匹がかろうじて入る穴が一カ所空いている。　 そこへ紹興酒を注ぎ入れて火をかける。

お湯が沸騰したところで（実際にはスープなんだろうけど）酔っぱらったエビを １匹ずつその穴から鍋の中に落としていく。


そして、数分後、エビを皿に盛って出来上がり。　あ〜、やろうと思えば家で出来るじゃない？　って紹興酒１本使い切ってましたが。


さて、試食。


アツアツのエビを自分で向いて、酢をベースにしたような付け汁につけて食す。 エビの殻はかなり熱い。　味はというと、かなりさっぱり目な味。　 もっとお酒を感じるのかと思ったが、ほんのりと香ばしい程度である。　 う〜ん、味としては真っ当って感じで驚きはない。

あとで聞いたところによると、エビの臭みを抜くのが目的で酒に漬けるらしい。





鳩の土鍋煮込み

季節のメニューから３品をセレクトしてみました。


英語も書いてないので、適当に選んでみました。季節物ということでショウガを使っているようです。　 土鍋で運ばれてきた鳩はぶつ切りにされて１匹まるごと。頭もはいっています。


一緒に入っているのはリンゴかとおもったら、それがショウガのようで、 ややスパイシーですが、とろりと口の中でとろけるようなショウガです。　 その他、ネギ、ピーマンなども野菜もあり、豆ちの粒も見える。


夏向きということで、かなりあっさり目な作りのようです。　味的には普通である。　 繊細系の味付け。





ポークの湯葉巻きフライ


辛いがいいか？　と念を押されたこちらの品。一体どんなものが・・・・・


見た目も、そのまま。１辺、約４，５ｃｍの２等辺三角形の形状をした湯葉の中に 豚肉とシャリシャリした食感のもの（詳細な物体は不明、しょうがだろうか？）がはいっており、 ３品の中では一番旨味を感じる作り。


しかし、一向に辛くない。　





エビと白身魚、椎茸の煮込み


もはや一切の記憶もなし。塩ベースの透明なあんがかかった炒め物風。


あっさりした味で、同様にショウガ風味。





デザート
　

マンゴープリン


マンゴーの果肉がごろごろ。　クリーミーなタイプで酸味がなく、甘ったるい。 加糖されているかのような味わい。


７点。　これが絶賛されちゃうの？？　って感じ。　


なお、嫁さんのマンゴープリンに載っていたフランボワーズに カビが映えていたことも列記しておこう。





エッグタルト


小さめのが４個載っている。　タルト生地はホロホロと崩れ落ちるような感じで、 クリームもとろとろ。　一口で食べないと崩れてしまうので注意が必要。


まあ、味の方は普通だろうか？？








総評



香港前半部において最低のお店。　おそらく、今回の渡港においても同様だろう。 料理は総じておとなし目な感じ。（そういうセレクションだったからかもしれませんが）

繊細であまり力で押してくるタイプじゃない、そういう意味からも好みではないのかも しれませんが・・・・・ですが、料理だけなら☆☆☆といったところでしょうか？


しかし、何よりすごいのがここのサービスでしょうか？　 そう、はっきり言って非常に居心地が良くないのである。　 この店ほど早くに出たくなった店はないほどである。 そしてお勘定も払いたくなかった店である。


例えば、料理数４品に対して小皿が２枚。　エビで１皿使っているので残りを一枚で？？


いっつぐれーと　 （要求すればもらえるんだろうけど、それがサービスってものでしょう？）

また酔っぱらいエビ後の３皿が一度に供され、料理はどんどん冷めていってしまう。予約を入れていなかったため、 開店直後に入店しており、店内はさほど混んでいる様子はなかった。それなのに一度に料理を持ってきて、 その後は皿も交換してもらえず、放ったらかし状態。

これだけのグレードで一体どういう教育しているんでしょうね？　一体。。　 日本人に対してそういう態度を取るのか、それとも全般的なのか、私たちだけなのか？　 それは、残念ながら不明。 （ただ手持ちのレストランガイドでもサービスの点数は低かったけど・・・・）

また、他の卓では料理の取り分けをしてくれていたようだが、こっちは置きっぱなしで去っていく。


サービスでこういう扱いを受けるとどんなものでもおいしくなくなりますよね？？
（常連は多そうだったけど、そういう人相手なんでしょうね。きっと）



絶対に２度行きません。