「大喜慶魚支羽酒家 Tai Hei Hing Shark's fin」   ★★★★○  2001. 8






入店




まず一言、このお店の評価は全て今回頼んだ「ある一品の評価」である。


もともと全然知らないこのお店。 知ったのはとある掲示板からである。 そう、夏場が旬の「黄油蟹」を食べるためだけに出かけた。


朝から何も食べず、1,2時間の散歩をこなし、胃の調子を高めておく。 お店に着くころにはかなりの空腹である。



お店は、タイムズスクエアからちょっと奥に入ったあたり、道路には 大きな看板があるので、すぐに分かった。

11時半近くにお店に入るが、さすがに早くまだお客はほとんどいない。 (後ほど満席で外で人が待っている状態にまでになる。。 但し、蟹待ちでは ないようであるが)


テーブル



メニューを格闘すること10分以上、いくら見てもさっぱり分からない。 ええい、といって、とりあえず筆談でなんとか蟹を注文する。 一体どのくらいの大きさなのか聞こうとしたのであるが、あまり意図が 通じず、まあいいか、と。

ちなみに、日本語はもちろんのこと、英語さえも無理である。

メニューもオール漢字でさっぱり・・・・・・


適当に頼んで以下のメニューである。

メニュー1メニュー2メニュー3メニュー4






注文





食前
 

お茶とピーナッツ


ピーナッツ



とりたてて書くほどのことはないが、とりあえず何を言っているのか、 さっぱり分からない・・・・まま、お茶とお茶請けがくる。


なんでいつもお茶請けはピーナッツなんでしょうね?





食事
 

フカヒレスープ


フカヒレ  フカヒレ



一応、フカヒレのお店だから、美味しいんでしょう? と思いつつ、注文する。

なんか色気のない真っ白な陶器のグラタン皿みたいのに、とろっとしたスープが盛られてくる。 値段は250HK$ぐらい。まあ、この値段であれば文句も言えまい。


さて、食べてみるも、やや塩分がきつい印象もあるが、まあまあ。


やや細目のフカヒレが多めに入っているような感じ。 フカヒレって味ないでしょう? だから普通のスープの味。


可もなく不可もなく。 体にいいんでしょう? フカヒレって。。。


フカヒレ






福建炒飯


福建炒飯  福建炒飯



やっぱりご飯物は欲しいでしょう? と思いつつ、78HK$の炒飯。


この店のおすすめは、250HK$の特製炒飯らしいけど・・・・ 一体なんでしょうね? かなりの値段ですよね? 炒飯でその値段というのも。。

さて、この福建炒飯。 よく分からないけど、一言でいうとあんかけ炒飯のようである。  とりあえず、とりわけくれるのであるが、この一皿かなりでかい。

う〜ん、店のクーラーの利き具合といい、かなりの大衆店。 ちょっと蟹が心配になってくる。。


それにしても、一体蟹は何時でてくるのであろう??? とちょっと心配になってくる。


さて、この炒飯、最初の一口はまあまあだね、とか言いながら、食べるが徐々に止まらなくなる傾向にある。  結構あった炒飯をほとんど食べてしまったのだから。。。 

ご飯は長米でほどよいパラパラ感と、旨味の強い餡がご飯によく絡み、なかなか美味しい。  まあ、高級な味ではないが。 しかも温度が冷めてもしっかりと食べられる。




黄油蟹


黄油蟹



来ました、来ました。 イエロークラブ。


蒸したという割には蟹の殻はかなり乾いており、???という感じ。
手振りで半分に切ってくれる、というそぶりを見せながら、カメラに収めろ!! というジェスチャも ^^); 親切じゃないか。


半分に切られたこの蟹の断面を見よ!!


黄油蟹



ウニに似た見た目といかにも蟹から流れ落ちそうな様子が食欲を増してくれる。
なに? これをスプーンですくって食べろ、と。 OK、分かった。


さっそくスプーンで一口。。 う〜ん、予想外にさっぱり。 あまり旨味は強くなく、 ふ〜ん、こんなものかなぁ〜 という感じ。  後から濃厚な風味が口の中に広がるのであるが、まあ、こんなものかな? と思いつつ、 食べ続ける。。

しかし・・・・・・・・・・


これが、実は罠だった。。 食べているうちに徐々に冷めてくるのであるが、 これが、徐々に旨味を感じさせるのだ。  蟹の殻をばらし、細い楊枝のようなもので蟹の身をつついて食べていると、 くらくらするような旨味にぶつかるのだ。

なんだ、この旨味は。


割と食べでのある蟹の身ではなく、関節やほんのちょっとしか肉がないようなところは、どうだ!!  みその旨味と、身の甘さ、そしてほんのわずかなお酒の風味と・・・渾然一体となって口の中に広がるのだ。。 うおおおおお、うまい。

え、これって、上海蟹よりうまいんじゃない??? ひょっとして・・・・


というか、上海蟹より好きかも、いや明らかに好きである。


蟹の爪の先の旨味は、ミソにも似て濃厚な味わい。  もう、黙々と40分ほどかけて綺麗に平らげた。


そう、どのくらい気に入ったかというと、この手のちまちま食べるのが嫌いな嫁さんが一言も文句も言わずに、 私と同じように食べきったということに現れている。 前回の上海蟹のときには、もういいわ、と半分ぐらいに残したら店員に、 まだあるから食べろ、なんて言われているその嫁さんが・・・・・


そうね。 文章じゃ分かりませんよねぇ〜 実際。 食べてみ。


黄油蟹




資料によると、一度20分ほど蟹を冷凍して凍死させて、その後酒に漬けてから蒸しあげるんだそうです。  それで時間かかっていたのかな???

その後、老三陽(乾物や上海蟹とか売っている銅鑼湾にある)へ寄ったら、売ってました、 売ってました。 草の中に、ヒモで縛られて山となってました。  店の人が一生懸命で霧吹きしていた姿が印象的。


う〜ん、うますぎ。 1両あたり48HK$。 食べたのは11両のもの。





デザート
 

ココナッツパンケーキ


ココナッツパンケーキ


食事が終わると勝手に持ってくるこの一品。 一体なに??

ココナツの風味がするのですが、甘く、カステラよりもしっとりした蒸しパンのようなもの。。  う〜ん、甘過ぎ。 二人でこんなに食べられないって。。

と思ったら、帰るときには容器をくれて、持って帰れ、と。。。 


別にいらないのに。。。





マンゴープリン


マンゴープリン  マンゴープリン


さて、今回の香港で初マンゴープリンである。

さて、一体どんな味でしょう??

一口・・・う〜ん、ちょっとマンゴーが濃いが、加えられた甘みも強い。  ややゼラチンが多いように思え、あまり好印象はない。 嫁さんの採点では7点。


うん、そのくらいの点でしょう。







総評



蟹以外の料理は、まあこんなものでしょう、という程度。

しかし、圧巻はこの黄油蟹・・・・・ もう伝説でしょう。 これ。



とすると、比較のためには、このお店で上海蟹を食べてみないと分からないなぁ〜 蒸の技術がいいのか? 蟹がいいのか??  日本で売っている??