Wine party


は1点。は0.5点。最高は5点とする。

が、個人的趣向が強いので他人にはあまり意味がないかもしれない。





とある土曜日。。っていってもヌーボー解禁明けの最初の週末であるが。

話は遡って、知人よりヌーボーをやるホームパーティがあるんだけど、 どうかとのお誘い。ヌーボーか・・・割と苦手なものも多いが、年に一度くらいは 飲んでおかないとね。との事で即お申し込み。 


ホームパーティとは言いながら、場所は広尾駅とのこと。 おいおい、どこでやるねん。 とは庶民の発想。

人数はいつもどのくらい? との声に、そうねぇ〜10数人ぐらいか、と聞いて、 なお驚きを隠せない。

おいおい、そんなところあるのか??



などと愚考をよそに立派に当日行われました。 ワイン会。

どちかというと割と講習会っぽい感じで、年齢層はかなり高めの推定40弱。 主催者がリードをとり、ワインの説明をブラインドを交えて行うもの。

価格は男6000円、女5000円とはなかなか微妙な価格である。 (あまり価格差を聞いたことがないのであるが。。。)



実感としては、割合安いのではないだろうか、というところ。 いろいろ楽しめましたし。

そう、場所は広尾駅から歩いて5分ちょっとのマンション。

外見は割と貧そうであるが、中は明らかに外人用に考えられた広い間取り。 一体いくらするんだ?? とか思いながら、窓を全開にしつつ、外の広尾の 風景を俯瞰する味わいはまた格別である。


さて、ワインである。

まずは、この会常連の方が結婚したと言うことでお祝いのシャンパン


    champagne


はつらつとしたリンゴの香り → バランスの良い落ち着いた香り、 バター・イースト香へと変わっていく。甘みがやや強く、酸はやや弱い。 炭酸が異様に弱いのが印象的。 そのためにやや繊細に感じる。





続いてメインのボジョレーヌーボー

グラスの関係で、5種ずつ2セットで10種類。

最初の5種はこちら。

Beaujolais Nouveau Cuvee Tradition Paul Sapin

30年前のボージョレヌーボーの作り方を再現したスペシャルキュベ。 酸化防止剤のSO2は通常の1/3しか使用しないもので、醗酵が通常の5日間より2日 間長いとのこと。 このキュベは25000本のみ製造。

リンゴ・シロップの香り → 軽る目のバナナへと。 ちょっと強めのアク。
飲んではかなり軽い。


Beaujolais Nouveau Domaine du Vissoux Cuvee P Chermette
Beaujolais Nouveau Domaine du Vissoux Cuvee Griotte
Beaujolais Nouveau Domaine du Vissoux Cuvee Vieilles Vignes


小規模ながら200年以上の歴史をもつ、ドメーヌ・ドゥ・ヴィスー。 葡萄の皮にある天然酵母を利用した醸造。 醗酵中の補糖はおこなわない。

特に最後の Vieilles Vignesはかなり限定品らしい。


Cuvee P

木樽・バニラ・やや強めのアルコール。バナナ香も小。飲んではかなり薄め。 タンニンはあまりなし。


Cuvee Griotte

ちょっとラズベリー、上品系な香り。若々しさをそれほど感じず、 落ち着いた感じ。 バナナも小。 時折見え隠れするタンニンとコク。

Cuvee V.V

一番特徴がない。後程から一番強いバナナ香。



Beaujolais villages Nouveau Domaine D.Terrier

現当主は4代目。比較的樹齢の若い葡萄と古樹の葡萄をそれぞれ別々に管理し、 醗酵前の段階で2つの個性をブレンドして作られる。ホテル・レストラン向け限定品。

最初からブンブンなバナナ。飲んでしっかりとしたワインな味。中程度のボディを感じる。







あとこちら。 5種ほど。ブラインドで。

Beaujolais villages Primeur Gerard et Jean-Paul Gauthier

1936年創業の家族規模のドメーヌ。手による丁寧な収穫を心がけているとのこと。



Beaujolais Nouveau Chateau Cambon Marcel Lapierre

モルゴンの生産者マルセル・ラピエールがシャトー・カンボンの畑で作るヌーボーは 天然酵母で醗酵し、酸化防止剤も加えない。ノンフィルターで瓶詰めされる。



Beaujolais Nouveau Les Grandes Coasses Pierre et Paul Durdilly

一昨年までプリムールを作っていなかったドメーヌ。マセラシオン・カルボニックではなく 伝統的な方法で作っている。ノンフィルターで瓶詰めされる。



Beaujolais villages Nouveau Louis Jadot

ヌーボーの定番ルイ・ジャド物。こちらもマセラシオン・カルボニックではない通常の ワインの製法で作られる。



Beaujolais villages Nouveau Leroy

こちらも定番もののルロアもの。もはや価格がヌーボーではない。ノンフィルターで 瓶詰め。



こちら5本、ワインがキンキンに冷え切っており、味がさっぱり分からない。 従って、コメントは一切なし。。。 一体何考えているんだ??






まあ、正直いろいろと飲んだが、やっぱりヌーボーはヌーボーと言った 感は拭い得ない。 ただ、当初印象的であった、バナナ香は物によっては ほとんど感じないものもあり、楽しむことは出来たが。


あとは余興で、ワインのブラインドテイスティング。

 1本目 赤ワイン 

ファーストインプレッションでカベルネソービニオン。

であるが、よくかいでみると、かなりなめらかである。  かといってそんなに年老いているわけでもない、とするならメルロー。 (かなり単純な思考である)
 
しかも酸がしっかりとして、果実味に対向しているところからして、やはり王道ボルドーの右岸。

と推理して回答。 正解はスペインのカベルネソービニオン。

   スペイン

1本6000円近いもので、ユダヤ教徒用スペシャルキュベ(?)らしい。 ラベルを見ていただければ、おわかりのように英語なんてどこにもない。 スペイン語でもないよね?? これ??

さて、このワイン。 ものすごい乳臭い。 


こんな乳臭いのは初めてであるというぐらい乳香がものすごい。 

なかなかのインプレッションである。



続いて同じブラインドの赤。 かなり青臭い。 しかし、しっかりとした 味わいがある。 となるとロワールの赤。 有機農法を使った作り手のものと 踏んでみたが・・・・・・・・・・・正解はローヌ。 グルナッシュ中心とシラー。

おおはずれ。 なんでしょう? 私の舌は。。。


徐々にグラスを振っていると、青臭さが減り、後からわずかに胡椒の香りが 感じられるようになる。 これは、教えられたからなのか、時間の経過によるもの であるのかは分からない。 が、こちらもなかなかよい一品。 非常に飲みやすく、するするといける良品である。





その後は圧巻の、次々から出てくる食後酒。

といっても、下記5種類。 ま、個人的には立派な部類。 一応、全種類味見だけはさせていただきました。


スペインの甘口。赤。


スペインの甘口  スペインの甘口




カルバドス


カルバドス 



ペルノーの原酒のようなもの?


スペインの甘口 



テキーラ


テキーラ 



高級ジンロ


ジンロ  ジンロ