なんといっても子羊がよい。
ラプサンスーチョンに似た若干甘目の香りの見えないオーラに包まれた羊を一口に頬張ると、
羊の甘さと芳香が口の中に広がる。
久しぶりに美味しい羊にあえた。
そして、この柔らかさはどうだ!
脂肪ではないため、口の中でとろけるという感じではないが、歯に当たる食感が
何とも言えないよいもの。
付け合わせの野菜も、旨みと歯ごたえに満ちた数々。
なお、ものによって塩がきつすぎたものがあったようだった。
前菜からメインまで通したワインはこちら。
ブルゴーニュの白で・・・というお願いだったのだが、
有名ドメーヌのものは高いですからね。。
と、いろいろ悩んだあげく、ソムリエが、「料理との相性でお勧めのはこちら」、と。
1980 Ch. Laville-Haut-Brion, Blanc Graves -
ボルドーの古白はあまり飲む機会がないので、挑戦。
そしたら、これがなかなか美味しい。
ちょっとひねたような独特の味わいが、するすると喉を過ぎていき、
表現しにくい、味わい深い芳香を残してくれる。
料理も、どれとも喧嘩することなく、ほどよく楽しめる。
後半やや単調になってしまったような気配があったが、前半の複雑味はお見事。
ネットで調べたらBBRで今でも(2003/5 時点)で5000円ぐらいで売っているようだ。
国内ではボロボロに高いようですが。
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