Fricasse de asperge blanche et Tokobushi creme de raifort
今回のメイン食材の1つであるホワイトアスパラガス。
一昔ならいざしらず、いまではすっかり珍しくなくなった白アスパラガスですが、一体どういう調理法でだしてくれるのか、と
興味津々でしたが、アスパラはムニエル、タケノコは素揚げになっているそうです。
トコブシには上に生海苔みたいのが、ちょっとかかっているのもちょっと印象的。
頂いてみると、ずどんとハートに染み入る美味しさ。
アスパラガスは、しゃきしゃきとした食感とムニエルしている分、ソースをしっかり含んでおり、味わいは十分に楽しめます。
また、その穂先がかなり美味しい。 苦味と甘さがあいまったその先にはアスパラガスを珍重したくなる気持ちがようやく分かりました。
先日、TVでフランスでの正式なマナーでは穂先しか食べないと言うのがありますが、かなり納得。
そして、一緒につけあわせとなっているタケノコ、というのも意外な組み合わせかと思いましたが、やはりその苦味と峻烈な風味が
またこのアスパラの穂先の味わいと絶妙な対比。
ソースが取り持つ縁を共通項にしつつ、それぞれの苦味と甘みが豊かに調和しております。
トコブシはそれに比べるとやや印象としては、うすいのですが、上にのっている海苔のようなものが、潮の風味をきっちり感じ取れ、
山と海の風味を一緒に頂くことができます。
うーん、面白い。 そして、美味しい。
ただ、ちょっとネットでみると、この海と山の組み合わせが今ひとつ、、と言う声もあるようですね。
ワインは、白を1本。 シェフソムリエの方のサジェスチョンにより、白で通しても、、ということで、何本かお勧めをいただいて、
その中からチョイス。
選んだのはこちら。 Ch.de Fieuzal 1997
アルザスのリースリングなども勧められたのですが、たまにはこんなもの面白いかと思って。
熟成したソービニオンブランを楽しんでみてください、、というお勧めにコロリと(笑) 14000円。
実際頂いてみると、非常に素晴らしいワインでした。
最初はやや味わいはすっとした軽い印象であるものの、その熟成した香りはとてもソービニオンブランとは思えないもの。
(ただ経験がないだけですが)
ちょっと甘めのニュアンスももちつつ、熟したフルーツよりさらに濃厚な香りで、口の中にずっと香り続けるワインは久しぶりに
頂くワインの中でも、かなり印象的。
後半になっても落ちることなく、更に落ち着きを見せて、その味わいは深まっていきます。
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